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2007 ミラノサローネ速報
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STUDIO I.T.O. DESIGN 後藤田 剛 : Ready for Salone! Fuori Salone
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2007年ミラノサローネ、伊藤節、伊藤志信氏は、今年も多くの作品を発表しました。写真は作品のひとつ、チェア“BINA” FIERA会場、Poltrona Frau社にて


STUDIO I.T.O. DESIGN
後藤田 剛

Tsuyoshi Gotouda



デザイナー、ミラノ在住。
2005年,東北芸術工科大学卒業。
2006年よりSTUDIO I.T.O. DESIGN勤務。
http://www.studioito.com/


伊藤節、伊藤志信両氏は、今年も多くの作品を発表しました。 ミラノサローネでは、フィエラ本会場以外に、市内の主要展示会場や私設ショールームが各イベントの展示会場として使用されています。 トリエンナーレ会場やポモドーロ財団美術館といった主要大型施設もその中に含まれます。その二つの会場で作品発表が行われました。

アームチェア“ARROW”トリエンナーレミラノにて

アームチェア"ARROW "トリエンナーレミラノにて


トリエンナーレ会場は、スフォルチェスコ城の西に広がるセンピオーネ公園の一角に位置しており、日頃多くの主要なデザインイベントが開催されている施設です。今年も、多くの来場者で会場が埋めつくされました このトリエンナーレ会場の顔といえる中央メイン階段と踊り場を使って行われた、イタリア・セラミックタイル協会が主催する“sit_down_please”展。

絵画に囲まれる テーブル“ DAN”

絵画に囲まれる テーブル“DAN”


会場構成は世界的な建築家マリオ・ボッタが担当。伊藤節・伊藤志信は、マッシモ・イオザギーニ、リカルド・ブルーマーといった著名デザイナーと並び招待作家としてタイル協会会長自らが経営するセッテチェント・チェラミカ・アート社の特殊タイルを使ったアームチェア、“アロウ/ARROW”を発表しました。

テーブル“DAN” ポモドーロ財団美術館にて

テーブル“ DAN” ポモドーロ財団美術館にて

このアームチェアは、SPA空間や室内プールでも使用できる全天候型のソファーで、特殊タイルのもつ質感を水着を通した肌で直接感じてもらう、優雅な“触感”を表現した作品です。

テーブル“DAN”

テーブル“ DAN ”


ミラノ・サローネの市内会場群の集中するメイン地区、トルトーナ地区の中心に位置する、アルナルド・ポモドーロ財団美術館。イタリア現代アートの大巨匠、ポモドーロ兄弟の財団により三年前にオープンしたミラノ屈指の現代アート美術館です。工場跡を改装した、この巨大で静粛な空間の中で現代アートと共存するパブリックファニチャーをテーマに、国際的な著名招待作家8組によるテーブルコレクション“インサイド・アート/Inside Art”展が行われました。

お茶を使ったおもてなし

お茶を使ったおもてなし


伊藤両氏は、日本的な茶の世界をテーマに、段差で隔てる精神的な間仕切りと装飾的な見せ場を、テーブル天板上に直接施す高低差で表現した斬新なテーブル“ダン/DAN”を発表しました。伝統的な漆ラッカー塗装の代わりに、自動車のカロッツェリアのメタル焼付け塗装で、深みのある光沢色を表現した手法も新しいものです。テーブルの高低差が生み出す自然のリズムに連動して、ホスピタリティーのマナーや演出効果、飾る楽しみを引き出させてくれるテーブルです。

ソファ“SPIRA”サーフェース・マガジンのイベントにて

ソファ“SPIRA”サーフェース・マガジンのイベントにて


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