柳原照弘(isolation unit) : Milano Slone 2005 Report !
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SWEDISH STYLE MILANに出展した柳原照弘氏(isolation unit)が“お勧め”するミラノサローネの歩き方をご紹介します。
上記写真はパーティーが行われたカッペリーニ展示会場。詳細は本文へ ↓
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ミラノの歩き方 05 ミラノの建築を交えながらのサローネ紹介

世界最大のデザインイベント、ミラノサローネの全てを把握し、体験する事は殆ど不可能に近い。人によって目的や日程は様々だが、ここでは僕なりのお勧めの歩き方を紹介したいと思う。
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フィエラと呼ばれる巨大な会場と、ミラノ市内の美しい建築群にまぎれて点在する市内会場フオリ。サローネはこの2つを舞台に4月13日から18日まで開催された。
出来る事ならミラノには開催前に到着し、1日はサローネを忘れて建築ガイドブックを片手に建築を見て歩こう。ミラノは徒歩でも十分可能な範囲に素晴らしい建築が点在しているので、歩く事で地理も把握でき、建築が地図上のランドマークとなってフオリを回る時の手助けになる。
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市の北西にはメイン会場であるマリオ・ベリーニ増築設計の見本市会場フィエラがある。この巨大な建築群は過去から現在までの様々なボキャブラリーを駆使したポストモダニズム建築で、この建物内に世界中から家具メーカーが集まり商品を発表する。その中の一つの館、9号館ではサテリテと称して若手デザイナーの発表の場が設けられている。(余談だが2005年春,ミラノ郊外にマッシミリアーノ・フクサス設計の新フィエラが誕生している。フィエラは来年からこの新しい施設にそっくり移動し、今年まで使われた旧フィエラは取り壊され コンペを制した 磯崎新+リベスキンド+ザハ・ハディドが再開発を行うことになっている。)
このフィエラだけでも一日で見る事は大変なのに、フィエラだけでは物足りないメーカー、デザイナーや国が、ミラノ市内のショールームやギャラリー、サイトスペシフィックへと展示場所を変え、大胆な展示と連日のパーティを繰り広げながら酔っぱらったデザイン関係者をミラノの街中に溢れさせた。
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このフオリを巡るうえでまず訪れたいのは現在修復工事中のミラノを代表するゴシック期の大聖堂ドゥオーモ。ここを中心に会場は市内に散らばっている。
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修復中の大聖堂ドゥオーモ
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ドゥオーモ北に位置する地下鉄Montenapoleone駅の上には建築家アルドロッシによるペルティーニの記念碑があり、さらに北上するとウリッセ・スタッキーニの中央駅が現れる。このすぐ隣にある旧郵便局の建物ではポルトロナフロウグループの展示パーティーが行われた。サローネの夜はここからノンストップで繰り広げられる。グフラム,トーネットと共に、昨年ポルトロナフロウグループとなったカッペリーニだが赤い空間の中で次々と注がれるシャンパンや溢れかえる人々がこの合併劇の成功を物語っている。
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