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後で安積朋子さんにお聞きしたのだがやはりデザインを始める前に工場を見学し、マルニの切削加工技術が高いことを知ったうえでデザインに取りかかったとの事だ。
この作品は単にデザイナーの鋭い感性に技術者が応えただけでなく、デザインは勿論、技術も伝える事が再生の最良の手段であるという、AZUMIのデザインプロセスが,一つの挑戦する企業に素晴らしい回答を贈ったのである。
さてネクストマルニ全体の評価はどうだろう。通常日本の美意識という語りかけは、ややもすると寿司芸者のようにイージーゴーイングになりかねない展開なのだが、黒川雅之の戦略はすれすれでそれをかわし、このミラノの地で祝福された好例ではないだろうか。
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AZUMIによる小椅子
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