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2005 ミラノサローネ特集
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トミタデザイン・レポート by 富田一彦 : Milano Slone 2005 Report !
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「ミラノサローネ2006」


来年のサローネは、トリノ方面に数キロ離れたRHOに建設された新見本市会場に移動します(あくまでイタリア的予定)。もともとジェノバからのパイプラインが結節する給油タンクが並んでいた広大な敷地です。開場式は先日ありましたが、仕上げはまだで、どの時点から国際見本市の本格的な開催までこぎ着けられるかは分かっていません。環状高速道にはすでに新会場へも同じく見本市へと表示があり,慣れない人には実に紛らわしい状態です。ミラノローカル紙に地下鉄公団が告示を掲載、5億円以上の投資をして赤ラインの終点モリノドリノ駅から新見本市会場まで3駅延長する工事にとりかかっている(のでみんな切符をちゃんと買って乗ってくれ)とありました。(img-8)

歴史的に町の真ん中にあったマーケットが発展+拡張してできた見本市会場。商業都市ミラノの中心が緑地公園化することを果たして喜ぶべきか。国家予算を投じたプロジェクトは正しい判断によるものか、単なる政治家と土建屋のハコモノづくりか、いろいろな意見が紙面や画面に飛び交っています。

近年、見本市会場が中心であった家具メインのミラノサローネが、ファッションや音楽まで生活文化の幅広いジャンルを網羅する一大国際交流イベントに発展してきました。町を挙げてフオリサローネがこれほど活況を呈してくると、会場を陣どって本来のビジネスを根幹から支えてきた家具メーカー達にしてみれば,困惑するような現象でもあったわけです。いくつかの有名ブランドも内実は他資本の傘下となっていたり、廃業寸前だったりと激烈な競争にさらされている現実が透けて見えます。安くない出展経費を払っても相応のビジネスを維持できない上、場外乱闘のフオリサローネがメインイベント化する中での新会場建設は、やはりサローネの求心力を回復させることに真の目的があるのでしょう。市街地から微妙な距離にある新サローネと主客逆転して中心部を占領するフオリサローネに二極化し、イベント全体の魅力が半減するのではと危惧する関係者も少なくありません。

どうにかすれば見れるということなので、個人的には是非この眼で新会場をしかと見てみたいと思っています。


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