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日本民藝館所蔵 バーナード・リーチ作品集
柳宗悦が蒐集した陶磁器・エッチング・素描から170点を精選
日本民藝館で2012年6月19日〜8月26日まで開催される「バーナード・リーチ展」にちなみ発刊された作品集。
バーナード・リーチ(1887‐1979)は、英国セント・アイヴスを拠点に作陶を続け、15回に及ぶ来日や創作活動などにより「東と西の架け橋」を目指した。リーチの陶芸作品の特質はその陶画にあるといえるが、その美しさは17世紀の初期伊万里やオランダ陶器、そして英国のスリップウェアの絵付けに迫るといっても過言ではないだろう。これは模様を生み出す力や、絵付けの力が脆弱になった現代から見れば奇跡のような出来事といえる。
本書は、盟友・柳宗悦が蒐集した陶磁器・エッチング・素描から170点を精選し、西洋古家具の逸品を背景にオールカラーで撮影。バーナード・リーチの仕事を味わい尽くす初の作品集だ。
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