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建築を考える

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建築を考える

ペーター・ツムトア ARCHITEKTUR DENKEN

著者 ペーター・ツムトア
訳者 鈴木仁子
発行 みすず書房
仕様 A5変型判 タテmm×ヨコmm/120頁
価格 3,360円(税込)
ISBN ISBN 978-4-622-07655-1 C0052

建築を考える

Peter Zumthorは、中世の石工が石を彫るように身をけずり、魂をこめてつくりつづけている。光を求めて――安藤忠雄(建築家)

ツムトアの著書『建築を考える』は、著者が長い間建築(ものづくり)に関わってきた中でその作業に重なるようにして浮かび上がった思いを言葉にしたアフォリズム集のように思える。この本があって救われる人は多いと思う。――深澤直人(工業デザイナー)

素材、土地がもつエネルギー、構造と細部、光と影の設計に徹底的にとりくみ、詩的で情感にみちた、類稀なる建築空間を生み出してきたスイスの巨匠ペーター・ツムトア(ピーター・ズントー)。

理想の建築について、美について、光について、風景について――創造において信じていること、実在させたいと願うものへの想いを綴った初エッセイ集、待望の邦訳。

【Peter Zumthor】
1943年スイス、バーゼルに、家具職人の息子として生まれる。父の元で家具職人の修業後、バーゼルの工芸学校(Kunstgewerbeschule Basel)とニューヨークのプラット・インスティチュート(Pratt Institute)で建築とインダストリアルデザインを学ぶ。その後10年間、スイス、グラウビュンデン州で史跡保護の仕事に携わる。1979年よりハルデンシュタインにアトリエを構える。ハルデンシュタイン在住。

主要建築:
ローマ遺跡発掘シェルター(Protective Housing for Roman Archaeological Excavations, Chur, Switzerland, 1986); 聖ベネディクト教会(Sogn Benedetg Chapel, Sumvitg, Switzerland, 1988); グガルン・ハウス(Gugalun House, Versam, Switzerland, 1994); テルメ・ヴァスル(Therme Vals, Switzerland, 1996); ブレゲンツ美術館(Kunsthaus Bregenz, Austria, 1997); スイス・サウンドボックス、ハノーバー万博2000・スイス・パビリオン(Swiss Sound Box, Swiss Pavilion, Expo 2000, Hanover, Germany, 2000); コルンバ美術館(Kolumba Art Museum, Cologne, Germany, 2007); ブルーダー・クラウス野外礼拝堂(Bruder Klaus Field Chapel, Wachendorf, Germany, 2007); スタイルネーセ、魔女裁判の犠牲者たちのための記念館(Steilneset Memorial, Vardo, Norway); サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン 2011(Serpentine Gallery Pavilion, London, England, 2011)

■目次
物を見つめる
美しさの硬い芯
物への情熱
建築の身体
建築を教える、建築を学ぶ
美に形はあるか?
実在するものの魔術
風景のなかの光
建築と風景
ライス・ハウス

これまでに紹介した書籍・本