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グローバル・エンズ:始まりに向けて

グローバル・エンズ:始まりに向けて

7組の建築家とキュレーターによる対話

著者 ケン・タダシ・オオシマ
ブックデザイン 原研哉、中村晋平
発行 TOTO出版
仕様 A5判 上製 352頁
ISBN 978-4-88706-325-9
価格 3,150円(税込)

グローバル・エンズ:始まりに向けて

本書では、2010年10月~2011年2月に開催された、TOTOギャラリー・間25周年記念展「GLOBAL ENDS―towards the beginning」の記録とともに、同展のゲスト・キュレーターであるケン・タダシ・オオシマ氏が世界7ヵ国から本展に選ばれた7組の建築家の拠点を訪れ、彼らとの対話を通してその思考と主要作品を紹介。

オオシマ氏はこの旅を続ける中で、グローバリズムに席巻される現代において、「移りゆく中心」「消えゆく境界」という状況を体験し、7組の建築家の実践を「セブン・ローカル・スタンダード」と位置づけ、この3つのキーワードを軸に、近い将来にも実現可能な豊かなデザインへの不朽の価値を照らし出していく。日々の生活体験に隠されたポテンシャルを7つの異なる視点から徹底的に掘り起こし、進歩に邁進した近代化への妄信を断ち切り、建築の原点に立ち返ることで、新たな時代のクリエイションの原動力を探究する。

【掲載建築家】
トム・クンディグ(アメリカ)、石上純也(日本)、ケリー・ヒル(シンガポール)、ショーン・ゴッドセル(オーストラリア)、スミルハン・ラディック(チリ)、パウロ・ダヴィッド(ポルトガル)、RCR(スペイン)

【著者】
ケン・タダシ・オオシマ
ワシントン大学准教授。2011~12年国際交流基金研究員として東京大学在籍。
著書・共書に『Arata Isozaki』(Phaidon、2009)、『International Architecture in Interwar Japan: Constructing Kokusai Kenchiku』(University of Washington Press、2009)、『Visions of the Real 20世紀のモダン・ハウス :理想の実現I・II』(a+u特別号、2000)など。
MoMAの「Home Delivery」展のカタログ執筆者、「SANAA: Beyond Borders」展キュレーター、「アントニン&ノエミ・レーモンド展」の共同キュレーターなど。

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