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森正洋の言葉。デザインの言葉。

森正洋の言葉。デザインの言葉。

「完成されたものをまねて、そこから何が生まれるの」

著者 森正洋を語り・伝える会
発売元 美術出版社
仕様 19×14.8×1.4cm 244頁
ISBN 978-4-568-50485-9
価格 1,890円(税込)

森正洋の言葉。デザインの言葉。

森正洋(もりまさひろ・2005年没)は、九州の白山陶器を拠点とし、日本のセラミックシーンを牽引しつづけたデザイナーで、2011年末に亡くなった柳宗理と並ぶ日本のプロダクトデザインの巨匠である。「G型しょうゆさし」は、1958年の発売以来、一般家庭だけでなく飲食店でもよく使われている、超ロングセラー商品。近年ではセレクトショップでの販売や、2004年から無印良品のためにデザインした「和の器シリーズ」により再び、人気が高まってきている。

本書の主役は、森正洋が「ものをつくること、デザイン、生活、社会」について語った言葉85本。合わせて、仕事をともにした白山陶器のスタッフ、森正洋のデザインワークを間近で見てきた仕事仲間、教え子のインタビューも掲載されている。普遍的なデザインを死の直前まで生み出し続けた森正洋のデザインに対する考えを味わえる内容だ。

【中ページの森正洋の言葉より】
「きれいだけじゃだめなんだな。たくましさと、造形に対する闘争心を出さないと。新しいものを生み出す勇気をね」
「使えるものをつくってこい」
「完成されたものをまねて、そこから何が生まれるの」
「生活が変わっているのに、ものだけ変わらないなんてことはない」
「デザインっていうのはさ、胃袋と市場によって決まるんだよ。そういう生々しい実感がデザインにはいるわけ。だから実感を持って、考えている人がいいんだよ」

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