沖潤子展「蜜と意味」

アーティスト・沖潤子の個展「蜜と意味」が、東京・東品川のKOSAKU KANECHIKAで開催される。
沖潤子は、古い布やボロが経てきた時間、またその物語の積み重なりに、刺繍と彼女自身の時間の堆積を刻み込み紡ぎ上げることで、新たな生と偶然性を孕んだ作品を完成させる。
プロダクトデザインの仕事をしていた沖は、亡くなった母親の大事にしていた古いリバティの布を自身の娘が切り、とても自由な発想で刺繍付きのバッグを作ってプレゼントしてくれたことをきっかけに、引き取っていた母親の洋裁道具や布を使って創作活動を開始した。
古い布をつなぎ合わせ、長い時間をかけて針を刺していき、最後は石鹸で洗い、干す。洗っていないボロからは黒い汁が出たり、また色のついている布からは色落ちして針目が染まる。この一連の作業を沖は、「参加する」「混ざる」という言葉を使って表現する。そうすることで、布がもつ歴史、手の記憶が呼び起こされ、沖の作品として新たな生を得るのだ。また、下絵を描かずに施される細かな糸による針目は、縦横無尽に生地に広がり、刺繍とは思えぬほど濃蜜で力強い表情で鑑賞者を圧倒する。本展では新作約12点が展示される。
【関連イベント】
●オープニングレセプション
日時:6月9日(土) 18:00~20:00
開催期間 |
2018/06/09(土)~2018/07/21(土) ※イベント会期は終了しました
|
---|---|
時間 | 11:00~18:00(金は20:00まで) |
休館日 | 日曜日、月曜日、祝日 |
入場料 | 無料 |
参加アーティスト | 沖潤子 |
会場 |
|
会場電話番号 | 03-6712-3346 |
会場URL | http://kosakukanechika.com/ |
詳細URL | http://kosakukanechika.com/exhibition/mitsu_to_imi/ |