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どんなにたくさんの椅子やテーブルを見ても、忘れずに印象に残るかたちや色があることに、いつも驚きます。この驚きというのは、「2002年、2003年と2年続けて低迷したイタリア家具業界ですが、今年は右上がりの数字になります」 とCOSMITが楽観視する景気動向や市場トレンドに左右されることのない、デザインそのものがもつ魔法だと思わずにはいられません。
さて、今年3年ぶりのコンパッソ・ドーロ賞が9月に発表されるとのことで、サローネでは大きなパネルがかかげられていました。この賞が設けられてからちょうど半世紀の今年、ここで選出される “デザイン” が21世紀のデザイン史を刻んでゆくのですから、大いに楽しみにしたいところです。
・・・end of this report, Hidemi Mikuni
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サローネ会場風景。この会場では椅子のメーカーが展示している。サローネ全体では、約1900社が出展している。
椅子がぎっしりと展示されたブース。これは例外として、各ブース平均5点から10点の商品・作品を展示していると想定すると、来場者はサローネ会場だけで、1、2万点のデザインを目にすることになる。
ADIによるコンパッソ・ドーロ賞の告知パネル。20世紀後半という時代を牽引したデザインがここにある。
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