あのヒトが選ぶ、BEST BUY 2016あのヒトが選ぶ、BEST BUY 2016

イラストレーターよしいちひろが選ぶベストバイ2016
“Etsyでは知らないものを探す楽しみがある”
イラストレーター よしいちひろ

1979年兵庫県生まれ、東京在住。ガーリーでロマンティックなモチーフを 独自の抜け感で描く。エディトリアルからプロダクトまで幅広いジャンルで作品を提供。
http://chihiroyoshii.com/

トランシルヴァニア地方の民族衣装

このルーマニアのトランシルヴァニア地方の民族衣装のブラウスは、Etsy(ハンドメイドやヴィンテージの商品を中心としたマーケットプレイス)で購入しました。

Etsy自体は6年くらい前から使っています。2012年の『よしいちひろ × sous le nez 2人展“7人の女”』でも、作品の素材にとアンティークのファミリー写真を買ったりしました。元々ハンドメイドのマーケットとしてのほうが広く認識されているかと思いますが、ここ数年はヴィンテージショップの出店が増えているように思います。2016年は、ロシアのアンティークのオーナメントとか、オランダのモスリンコットンのパジャマやヴィンテージの毛布、デッドストックのこどものハロウィンのコスチューム、エドワーディアンのブラウスなど、2016年は10回くらいはEtsyを使ったかな?

定期的にヴィンテージを探すようになったのは、確か北欧の器とかを探していたときに、ロシアや北欧のものが何百点とアップされている、エストニアのヴィンテージショップをたまたま見つけてから。隅から隅まで時間をかけて見ないとあかんような、たくさん商品が並んでいる外国のアンティークショップを思い浮かべて萌えました(笑)。

Etsyは知らないものを探す楽しみもあるし、インスピレーションをもらうサイトのひとつでもあります。このブラウスはそうやって色々と探していた末にたどりついたもので、日本で買ったらもしかしたらかなりの値段になるかもしれませんが、現地から直接買えるので120ドルくらいで購入できました。肩が少し上がったようなシルエットで、今季のISABEL MARANTでも近いシルエットのブラウスを見かけました。丁寧につくられたレースだったり、袖のボタンが左右違う色だったりするのもまた愛せる感じで、デニムのタイトスカートとかを合わせて、敢えてあまり民族っぽくならないようにコーディネートしています。

■いま欲しいもの・探しているもの
ベルリンをベースに活動されている、濱田明日香さんの「THERIACA(テリアカ)」のお洋服です。塩川いづみさんがinstagramに載せていたのを見て知りました。展示会以外で手に入れることができないようだったので、直接問い合わせてみたところ、手元に在庫があるものは購入させてもらえるので、それでいまやり取りをしています。なので、欲しいものをというより、買うことが決まっているものです(笑)。

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