普段の仕事だと、機能的であるとか、生活に直結して便利なものを扱っているんですが、最近買い続けているのはどちらかというと機能的ではないものですね。特に縁を感じたものは、ミナ ペルホネンの新店「call」で見つけた、「Gustave Falconnier」のガラスブロックです。

もともとはコルビジェの建物でも使われているような建材用のブロックなんです。当然建材として使うわけでもなく置いておくだけなんですが、実際見たのは初めてで「えっ、何でここにあるの!?」と、驚きと縁を感じて一気に3つバカ買いしてしまいました（笑）。欲しいとか思う以前に、売ってるとも思わなかったので本当にびっくしりましたね。なかなかレアなものなので、これを置いていた皆川さんの審美眼もやはりさすがですし、僕が買う際、皆川さんにも「さすが。」と言ってもらって正直ちょっと嬉しかったです（笑）。この形や質感がすごく好きですね。

このガラスブロックは別ですが、わりと現代の作家の作品のほうを買うことが多いですね。古いものや評価が定まっているものも買うんですけど、あまり僕の立場からは安住しちゃいけないので、なるべくこれからの人たちのものを買いたいなという気持ちが強いです。そうじゃないと新しいものが生み出されなくなってしまうので。買う行為は自分の仕事では大事だと考えていて、常によき買い手でありたいと思っています。

■いま探しているもの･欲しいもの
「車」です。ただ意外と車のチョイスって難しくて、その人の“人となり”が意外と出てしまうところだなと思いますね。ただ“高級車”ってだけだと悪趣味になることもあるので、何にするべきか迷っているところです…（笑）。