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Coci la elleひがしちかが選ぶベストバイ2016
“「i ro se」はどこかのんびりしているけどかっこいい”
Coci la elle ひがしちか

日傘作家、「Coci la elle」主宰。1981年長崎生まれ。2010年手描きの絵や刺繍を一本一本施す一点物の日傘をつくり、日傘作家として活動をスタート。ブランド名の由来は、手仕事への敬意を込めたニュアンスをもつ日本語「拵える(こしらえる)」から。2012年より、イラストレーターの前田ひさえ、塩川いづみ、とともに絵とにまつわるプロジェクト「meme」でも活動。
http://www.cocilaelle.com/

「i ro se」のバッグ

なにも知らずに「i ro se」の名刺ケースを使ってたんですけど、実は彼らのアトリエがご近所だったんです。淡々としている人たちなのになんかすごくて、私は150%くらいで仕事しないとダメだって思うんですけど、彼らはどこかのんびりしているけどカッコいいんですよ。いつも80%くらいの感じなんですよ。なんか余白があるっていうか。「焦ったりしないんですか?」って聞いたら、「いや~早く動けないんです」って言うんですよ(笑)。物づくりやブランドのあり方について学ぶことが多く、それもありつつも、いつもおもしろいものをつくっていて注目しています。

このカバンは段ボールや梱包材をモチーフに、革でつくっているんですよ。私は勝手にカスタマイズして、知り合いのイラストレーターの方にもらったバッジや、岡本太郎の太陽の塔のキーホルダーをつけています。

布バックも好きなんですけど、ご飯食べに行ったときに置くとだらんとなっちゃうのが難点で。そういうときにちょっと立てられるっていうのは便利だったりするんですね。急に子どもをガッと抱っこしないといけなくなった時にこれだと肩に掛けられるし、すごく使いやすいです。何よりもこの色と緩衝材の質感がおもしろいんですよ。

■いま欲しいもの・探しているもの
2つあって薪ストーブとじゅうたんです。長野県に薪ストーブを手づくりでつくっている、イエルカさんという職人さんを、友人から紹介していただいて、会いに行ったらすごい素敵な方でいっぺんに好きになりました。その奥さんのえつこさんもまた素敵な方で、羊毛を織り機にかけてガッタンゴットンじゅうたんを織ってる人だったんですよ。えつこさんのじゅうたんの柄が素晴らしくて、絵画だってイエルカさんはおしゃってましたね。

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