四半世紀も世界を熱狂させてきたクリエイティビティ、「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”」

四半世紀も世界を熱狂させてきたクリエイティビティ、「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”」

世界的に活躍するデザイン集団「TOMATO」の結成25周年を記念した大型企画展、「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”」 が渋谷パルコで開催されている。

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「結成25周年」、この文字列にはある種の感慨を覚える。90年代にTOMATOほど世界中に影響を与えたデザインチームは他にいないだろう。彼らを一躍有名にしたのは言うまでもなく、映画「トレインスポッティング」(1996年公開)の存在だ。イギリスの若者の”陽気で悲惨な”青春を描いた同作は、ラストシーンに使用されたUnderworldの「Born Slippy Nuxx」の特大ヒットも手伝って、誇張でもなんでもなくて日本の多くの若者の心をつかんだ(雑誌で紹介されるおしゃれな部屋には「トレインスポッティング」のポスターがはられていたものです)。

その「トレインスポッティング」のアートワークを手がけたのがTOMATOであり、Underworldのアートワークやミュージックビデオを手がけてきたのもTOMATOだ。そもそもメンバーのJohn Warwicker(ジョン・ワーウィッカー)は、Underworldの初期メンバーなので、当時はほとんど「TOMATO≒Underworld」みたいな扱いだったと記憶している。

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その後、テレビ朝日のロゴなどのCIや、映像、ブランディング、ファッション、プロダクトなど、さまざまなジャンルのデザインを手がけけてきた。

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「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”」は、「PARCO MUSEUM」と「GALLERY X」だけでなく、渋谷パルコ全館を使った展示がされ、レトロスペクティブといってしまうには現役感がありすぎるプロジェクトだ。

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結成から25年間にわたってつくられてきた商業作品や、チーム内で実験的に制作された作品、そのほかにTOMATOプロデュースのポップアップショップの限定オープンなど、TOMATOがどのような道程をたどってきたのか、そしていまどこへ向かっているのかを知るにはうってつけの展覧会だ。ヴィジュアル表現の圧倒的な説得力を体感してほしい。

THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”
会場:パルコミュージアム(PART1・3F) ギャラリーX(PART1・B1F)
会期:3月12日(土)~4月3日(日)
時間:10:00~21:00 ※入場は閉場の30分前まで ※最終日18時閉場
入場料:一般500円 学生400円 小学生以下無料 ※2会場共通チケット
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1
http://www.parco-art.com/web/museum/exhibition.php?id=895