リスキリングおすすめ講座 6選 グラフィックデザイン編【2025-2026年】

リスキリングおすすめ講座 6選 グラフィックデザイン編【2025-2026年】

近年、「リスキリング」という言葉が身近なものとなり、新しい知識やスキルの修得を意識する人は、ますます増えてきているのではないでしょうか?

本記事では、グラフィックデザインの分野を学ぶことができる、社会人にもおすすめのスクールを紹介します。本気でグラフィックデザイナーを目指したい人や、業務にデザインの視点を取り入れたい人など、さまざまなニーズにこたえるカリキュラムが用意されているので、ぜひチェックしてみてください。

専門学校 桑沢デザイン研究所「専攻デザイン科 ビジュアルデザイン専攻」

歴史あるデザイン学校として知られる桑沢デザイン研究所。同校の「専攻デザイン科 ビジュアルデザイン専攻」は、デザイナーとしての視点や、ディレクション力の養成に重点を置く夜間プログラムです。

桑沢デザイン研究所「専攻デザイン科 ビジュアルデザイン専攻」授業風景

1年次にはタイポグラフィ、印刷や写真の知識・技術、コンピュータによる表現方法などを学ぶほか、デザインの基礎を鍛える「構成」の授業をほかの専攻より多く受講することで、ものづくりの本質を考えていきます。

2年次は、「ビジュアルデザイン」「エディトリアル」「パッケージデザイン」をはじめ「Webデザイン」や「アドバタイジング(選択制)」といった授業で学びます。実際の現場にならい、条件や制約のもとでデザインを考える課題や、総合的なディレクション力を要する課題が増え、企画力とプレゼンテーション力が求められるようになります。

デザイナーを目指す仲間とともに、コンセプトやアイデアのアウトプットの方法、目指すデザインに適した表現のスタイルなどを学ぶ同プログラム。テクニックの向上だけではなく、デザイナーとしてベースとなる素養や、発想力や展開力の元となる探究心を身につけることを目指します。

専門学校 桑沢デザイン研究所「専攻デザイン科 ビジュアルデザイン専攻」
受講期間:2026年4月~2028年3月(夜間)
費用:1年次795,000円(入学金165,000円、授業料490,000円、維持費70,000円、施設拡充費70,000円)、2年次630,000円(授業料490,000円、維持費70,000円、施設拡充費70,000円)
https://www.kds.ac.jp/curriculum/designvd/

デジタルハリウッドSTUDIO「グラフィックデザインマスター講座」

クラス授業+オンライン授業+個別指導をすべての専攻・コースで併用し、働きながら学ぶことができるデジタルハリウッドSTUDIO。なかでも「グラフィックデザインマスター講座」は、未経験からでも4カ月で実務に活きるデザインスキルを習得できる社会人向けの講座です(実施校舎は、渋谷・新宿・吉祥寺・自由が丘・立川)。

デザインの基礎からブランディング、企画やプレゼンテーションまで体系的に学べるのが特長で、制作会社や広告業界への転職をめざす方や、企画・提案などの業務にデザインの視点を取り入れたいノンデザイナーの社会人や学生にも支持されています。

デジタルハリウッドSTUDIO渋谷・新宿・吉祥寺・自由が丘・立川「グラフィックデザインマスター講座」授業風景

授業では、画像編集ソフトのAdobe IllustratorやPhotoshop、InDesignなどの基本操作に加え、ロゴ・広告デザイン・パッケージ・ポスター・バナーなど多彩な課題制作を通じて、現場で求められる表現力と提案力を養えます。

また、同校が開発したAI「Ututor(ユーチューター)」を利用して、誤字や文字幅などの細かい指摘はAIに、デザイン全体の質問は個別指導で現役デザイナーの先生に直接質問ができます。授業は毎週末開催でオンライン参加やアーカイブ視聴も可能なため、仕事との両立も安心です。

より専門性を高めたい方向けには、UIデザインを学べる「専科グラフィックデザイナー専攻UI強化プラン」(7カ月)も用意。卒業後はポートフォリオを武器にデザイナーとしてのキャリアを切り拓いたり、企画書やプレゼン資料の質を向上させたりと、多様な成果につなげることができます。

デジタルハリウッドSTUDIO「グラフィックデザインマスター講座」
実施校舎:渋谷・新宿・吉祥寺・自由が丘・立川
受講期間:4カ月/2カ月毎に開講
費用:429,000円 ※経済産業省認定の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」「第四次産業革命スキル習得講座(Reスキル講座)」)のため、要件を満たせば国の受講料補助を利用可能
https://school.dhw.co.jp/school/shibuya/event/graphicdesignmaster.html

東京デザインプレックス研究所「アートディレクター総合コース」

東京デザインプレックス研究所は、次世代のプロフェッショナルデザイナーを育成する「東京発コンテンポラリーデザインの複合型教育機関」。デザイン分野としては国内ではじめて、経済産業省「第四次産業革命スキル習得講座」に認定を受けた教育機関でもあります。

同校の「アートディレクター総合コース」では、顧客・ユーザー視点をもとにブランドイメージを具現化し、ブランド価値を高める「グラフィック、エディトリアル、パッケージ、プロダクト、マーケティング媒体」などのデザインを形にする人材を目指します。

東京デザインプレックス研究所「アートディレクター総合コース」イメージ写真

授業では、Adobe IllustratorやPhotoshop、InDesignを実践レベルまで習得。文字(タイポグラフィ)、写真(ライティング)、配色(カラーイメージ)、レイアウト(情報設計)を実践形式で学び、デザイン力・アートディレクション力を高めます。さらに、CI・VI・BIやブランドデザイン戦略、Webマーケティングなどのビジネスデザインを学ぶことで、デザインを通してブランドの価値創造や問題解決を実現できるアートディレクター/グラフィックデザイナーを養成。授業は100%現役プロの講師による対面形式・少人数制です。

その他、各業界のトップクリエイターを講師に迎え、コンセプトデザイン、ソーシャルデザイン、コミュニケーションデザインなどを学ぶワークショップ形式の特別授業「プレックスプログラム」も用意されています。

カリキュラムは実践重視で、未経験者でも短期間でデザイナーとしての就職を目指せます。就転職においては、就活方法からポートフォリオ制作、キャリア設計を個別に指導するなどのサポートが充実。難関デザイン企業への内定者も数多いそうです。

東京デザインプレックス研究所「アートディレクター総合コース」
受講期間:10~12カ月、300時間(120コマ)、平日夜クラス・土曜クラス・日曜クラス
費用:学費総計957,000円(税込) ※専門実践教育訓練指定講座のため、要件を満たせば国から最大給付額64万円の支給あり。支給要件やその他の対象コースは学校案内書を参照
https://www.tokyo-designplex.com/?ID=ab&bd&w&00077

東洋美術学校「夜間部グラフィックデザイン科」

2026年5月で創立80周年を迎える東洋美術学校。「夜間部グラフィックデザイン科」では、グラフィックデザインに関わる業界への転職や、副業として手に職を付けるための技術・知識を1年間かけて学んでいきます。

講師は現役デザイナーとして働いている方が多く、学生一人ひとりの目標に合わせた丁寧な指導を通して、実際の現場におけるスキルの活用方法を学ぶことができます。

東洋美術学校「夜間部グラフィックデザイン科」授業風景

授業では、Adobe Illustrator、Photoshop、InDesign、Figmaといったソフトのオペレーションスキルのほか、マーケティングの視点からの企画案の検討、プレゼンテーションや、印刷・Webといった媒体の特性を意識した上でのビジュアル制作技術を身に付けます。後期からはWeb専攻とグラフィック専攻に分かれ、自分の伸ばしたい特性をさらにスキルアップしていきます。

限られた時間の中でも、実践的なカリキュラムでデザインの基礎から応用までを効率よく学ぶことができるため、働きながら学びたい方や、大学・専門学校とのダブルスクールを考えている方に最適な学科です。

東洋美術学校「夜間部グラフィックデザイン科」
受講期間:2026年4月〜2027年3月
費用:330,000円(入学時合計金額)※入学金、教育充実費等、前期授業料など諸経費込み(後期授業料は別途)
https://www.to-bi.ac.jp/dept/nd/

専門学校日本デザイナー学院「夜間部グラフィックデザイン科」

業界で活躍するクリエイターを多数輩出してきた日本デザイナー学院。同校の「夜間部グラフィックデザイン科」は、デザイン業界への就職を目標に学ぶ2年コースです。

専門学校日本デザイナー学院「夜間部グラフィックデザイン科」イメージ画像

授業は実習メインで、「夏祭りのポスター」「音楽のジャケット」といった課題をもとに授業内で制作実習を重ねつつ、現役クリエイターの講師陣から現場のリアルな知識を学べます。デザイナーになるための知見や能力、業界知識など、将来に役立つ「生きた知恵」を身につけ、卒業後はデザイン会社やWeb制作会社などさまざまなクリエイティブ企業への就職を目指せます。

また、デザイン会社も数多く集まるクリエイティブの中心地・渋谷に校舎があり、街中の広告や美術館・商業施設など、刺激やインプットには事欠かない環境も魅力です。

専門学校日本デザイナー学院「夜間部グラフィックデザイン科」
受講期間:2年間(授業時間は平日の18:30~20:50)
費用:1120,000円(2年間の学費。そのうち初年度学費は620,000円)
https://ndg.ac.jp/course/nightly_graphic

横浜デジタルアーツ専門学校「グラフィック科デザインコース」

デザイン・Web、映像、CG・ゲーム、イラスト・マンガ、ミュージックの分野を学べる横浜デジタルアーツ専門学校。同校の「グラフィック科デザインコース」では、グラフィックデザインの基礎から応用までを体系的に学び、広告制作に必要な思考力や表現力を身に付けることができます。

カリキュラムは、デザインやデジタルツールにはじめて触れる方でも安心して学べる基礎重視。Adobe PhotoshopやIllustratorなどのソフト操作のほか、タイポグラフィやロゴデザイン、レイアウト演習、広告制作(アドバタイジング)など、演習中心の授業がおこなわれます。

また、グラフィックデザイナーとしての就職を目指し、授業課題に加えて、コンテストへの作品応募や、企業・行政からの実案件の制作など、実践的な取り組みを通してスキルを高めていきます。

横浜デジタルアーツ専門学校「グラフィック科デザインコース」イメージ写真

企業と連携し、実際の仕事を体験できる「プロジェクト学習」では、企業から提示された課題や要望に対し、競合調査、打ち合わせ、プレゼンテーションなどを通じて実践力を高めていきます。実際の制作物が世に出ていく経験や制作実績を、就職活動の際にポートフォリオや自己PRとしても活用可能です。

同校のもう一つの特徴は、専攻外の分野も学べる独自のカリキュラム「プラスα講座」。自分の興味に応じて新たなスキルを身に付けたり、他分野の学生との交流を通じて刺激を受けたりすることで、クリエイターとしての視野と表現の幅が広がります。自分の新たな可能性を発見できるとともに、実社会で求められるマルチスキルの習得にもつながります。

横浜デジタルアーツ専門学校「グラフィック科デザインコース」
受講期間:2026年4月~2028年3月、昼間
費用:入学金200,000円(初年度のみ)、授業料900,000円、施設維持費300,000円、別途教材費 ※入学時の教材価格により変動あり
https://yda.iwasaki.ac.jp/course/design/

編集部おすすめの6講座をご紹介しました。いずれの学校でも、さまざまな立場の社会人に向けた学びの内容や手法、サポート体制が展開されています。本記事が、リスキリングを考えている方、一人ひとりに合った学校選びの一助になれば幸いです。

メインビジュアル:宮岡瑞樹 編集:JDN編集部