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Just ear® XJE-MH1/MH2
洋服を仕立てるように、耳の形と音の好みに合わせて作るヘッドホン
ステージに立つ演奏家のモニター用とハイエンドな音楽鑑賞用として存在するのが、耳型(インプレッション)を採取して作るカスタムヘッドホン。音にこだわる人には欠かせない、大量生産と個別対応のハイブリッドとも言える存在だ。
カスタムヘッドホンの新たなブランドJust ear®は、テイラーメイドヘッドホンという考えのもと、洋服を仕立てるように一人ひとりの耳の形や音の好みに合わせて完全受注生産でヘッドホンを製作する。メーカーは、ソニーグループ唯一の商品設計専門会社で社員の9割が設計者というエンジニア集団のソニーエンジニアリング株式会社。
そのJust ear®ブランド初の製品となるXJE-MH1/MH2は、音質へのこだわりをさらに推し進めている。まず、耳型の採取方法から最適を見直し専用工程とした。そして、プロダクトとはいえ手作りのため、職人の技術にその仕上がりが大きく左右されるシェル部の製作については、自動車のクレイモデルも手がけるマイスターに委ねている。
音質を決定づけるドライバーユニットにはハイブリッド2WAYを採用した。ハイブリッドとは、耳掛けヘッドホンによく使われているダイナミック型と、補聴器にも使われているバランスドアーマチェア型の2種類のドライバーユニットを併用すること。ダイナミック型は豊かな低音の再現に優れ、バランスドアーマチェア型は繊細な中高音に優れている。
異なる機構を馴染ませて一つの音世界を構築することは簡単ではないが、そこについては二つの回答が用意されている。XJE-MH1は、ソニーエンジニアリングで数多くのヘッドホンの音響設計を手掛けたエンジニアによる音質カスタムモデルで、ユーザにヒアリングを行い使用環境や好む音楽に合わせて最適な音質を提案する。MH2は、モニター、リスニング、クラブサウンドの3種類の音質バリエーションから選択できるプリセットモデル。
外観は、様々なレイヤーでのハイブリッドを、装着性と音質という観点で統合して表現している。透明な樹脂によるシェル部分は水のようなイメージで、体温で柔らかくなる樹脂を一部に採用。もちろん、テイラーメイドの名が示すようにユーザによって形状は異なる。一方、ドライバーユニットにダイナミック型を採用していることを主張するのが、耳への装着時も外部に露出する金属の円盤。こちらはプロダクト的な世界観の象徴といえるだろう。
販売は、国産のカスタムヘッドホン(カスタムIEM/In Ear Monitor)専門メーカーであるカナルワークスをはじめ、多くのメーカーの耳型採取をサポートする東京ヒアリングケアセンター青山店が行う。
XJE-MH1/MH2
形式 | 密閉ハイブリッド |
---|---|
ドライバーユニット | ハイブリッド2WAY ・13.5mm ダイナミック1基(ウーファー) ・バランスドアーマチュア1基(ミッド/ ハイ) |
最大入力 | 100mW |
コード | 約1.2m または約1.6m OFC リッツ線(着脱式、Y型) |
プラグ | 金メッキL型ステレオミニプラグ |
付属品 | キャリングケース、キャリングポーチ、クリーニングツール |
価格(税別) | XJE-MH1:30万円 XJE-MH2:20万円 ※いずれもインプレッション費用別途 |
お問い合わせ
東京ヒアリングケアセンター青山店
(ヴァーナル・ブラザース株式会社)
http://vernalbrothers.jp/just-ear.html
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