10年ぶりの大回顧展「ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ―」が、2026年7月から東京で開催
東京・港区の東京都庭園美術館で、「ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ―」が2026年7月4日から9月13日まで開催される。本展は、石川県・金沢市の国立工芸館で2025年11月24日まで開催している展覧会の巡回展となる。
ルーシー・リー(1902-1995)は、20世紀を代表するイギリスの陶芸家。オーストリア・ウィーンで生まれ、ウィーン工芸美術学校でろくろに魅了されて陶芸の道へと進んだ。作家としての地位を確立しながらも、1938年にナチスの迫害を逃れてイギリスへ亡命し、作陶の場をロンドンに移した。
日本では約10年ぶりの大回顧展となる今回は、国立工芸館に寄託された井内コレクションをはじめとして、国内の作品が一挙に集結する。ウィーン時代に出会ったウィーン工房創設者のヨーゼフ・ホフマン、ロンドン時代に交流のあったイギリス陶芸界の中心的存在バーナード・リーチ、陶芸家のハンス・コパーや濱田庄司ら関係作家の作品もあわせて展示。制作初期から円熟期まで、リーが歩んだ場所や人との出会い、時代背景を通して作品を紐解き、その造形の源泉や作品に表された信念を探る。




