マルニ木工が国産檜材のサウナ「sauna kupu」を発表、デザインは熊野亘

株式会社マルニ木工が、100年にわたる木工の伝統を活かした、国産檜材を使用した地産地消のサウナ「sauna kupu」を発表した。
1928年の創業以来、広島で家具製作を続ける同社は、北米やヨーロッパ産広葉樹資源の高騰を背景に、国産材の新たな活用方法を模索してきた。そうした中で、豊富に存在する檜や杉といった国産針葉樹の可能性を探る取り組みとして、サウナブランド「ONE SAUNA」との協業プロジェクトを立ち上げた。
ONE SAUNAは、地域材を活用したオリジナルサウナの設計、施工を手がけ、日本各地にサウナ文化を広げてきたブランド。デザインは、フィンランドへの長期留学で現地の暮らしとサウナ文化を体感したプロダクトデザイナーの熊野亘が手がけた。
同サウナは、家具メーカーならではの精緻な木工技術とプロダクトデザインの融合が特徴。「kupu」はフィンランド語で「ドーム」「覆うもの」を意味し、やわらかに人を包み込むハーフドーム型のフォルムが、熱と蒸気を心地よく循環させる。底板のスリットに側板を1枚ずつはめ込む工法は同社の木工家具づくりの技術によるもので、堅牢さと気密性を両立させることで快適で持続的な温熱空間を実現している。
なお、2025年9月6日から9日まで東京の伊勢丹新宿店で先行イベント、2025年10月15・16日に東京の直営店maruni tokyoでローンチイベントを開催する。