JR九州をはじめ数々の鉄道車両のデザインを手がけてきたデザイナー／イラストレーターの水戸岡鋭治の仕事をまとめた書籍『水戸岡鋭治 デザイン＆イラスト図鑑』が、2023年4月18日に株式会社玄光社刊より発売された。

デザイン会社勤務を経て1972年にドーンデザイン研究所を設立後、「ホテル海の中道」のアートディレクションに関わったことが縁で、1988年に同ホテルにアクセスするJR九州のリゾート列車のデザインを担当した水戸岡。これを機に鉄道車両デザインに進出、「つばめ787」「ソニック883」「ゆふいんの森」などを生み出してきた。鉄道以外にも、船舶やバス、駅舎、店舗、商業施設などさまざまなデザインを手がけている。

同書では、数々のデザイン画やイラスト、スケッチ類を「図鑑」のコンセプトでできる限り詰め込み、3,000点近く掲載。特徴的な「顔つき」や大胆なカラーリング、木材や本革などそれまでタブーとされてきた素材の使用など、鉄道デザインに新風を巻き起こした水戸岡のデザインを一望できる。なお、文字情報は最小限におさえているため、小さな子どもも楽しめる内容となっている。

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