“友達のような”サービスを目指す、あと払いサービス「ペイディ」の徹底したカスタマーエクスぺリエンス(2)

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“友達のような”サービスを目指す、あと払いサービス「ペイディ」の徹底したカスタマーエクスぺリエンス(2)

試したいことはすぐ実装し、フィードバックを得る

――アプリ内ではただ買い物ができるだけでなく、「発見」という独自のコンテンツもありますが、こちらもエクスペリエンスチームで考えているのでしょうか?

宮崎:はい、エクスペリエンスチームとマーケティングチームで考えています。アプリ内には「お買い物」と「発見」という大きな2軸の機能があって、「お買い物」では純粋に自分が探していたものや、ほしかったものを買ってもらい、「発見」はその人に合った商品や季節にあった商品を紹介するコンテンツになっています。キュレーションサイトのような要素があり、おうち時間をより心地よくするとか、ハロウィンやクリスマス、お正月などの時勢にあったものを提案しています。このコンテンツからもお買い物を楽しむ体験がさらに広がったらいいなと思います。

アプリ内「発見」機能のキャプチャ画面

田中:「発見」機能は2021年7月からスタートしたばかりのコンテンツで、アプリを登録する時に「グルメ」や「美容・健康」、「家電・インテリア」などいくつかの項目の中から自分が興味のある項目を選んでもらい、そこからその人に合う商品を紐づけて紹介しています。ゆくゆくはインスタグラムのように個々にカスタムされ、「私のペイディはこんな感じになってるよ」と、友達同士で見せ合えるようなものになればいいなと思っています。

宮崎:うちの会社のいいところは、圧倒的なスピード感です。意思決定がとにかく速く、100%完成していなくても、試したいものはすぐに実装して、まずは世に出してみることを大事にしています。なので、「発見」機能のコンテンツ精度もまだまだ途中段階ですが、出してみるとさまざまなフィードバックがもらえて、予想通りの反応もあれば、思ってもみなかった感想をいただけることもあり次に進みやすい。ユーザーの声を反映させながらものづくりができる環境が整っています。

田中:世の中がどんどん変わっていく時代なので、3カ月温めていたらもう遅いんです。UI/UXデザインを専門にしているとはいえ、何から何までが見通せるわけではないので、思い切って出してみようというスタンスが基本です。たとえ予想と180度違った結果だったとしても、それは失敗ではなくて改善のためのステップになるし、そこからまた新しいものが見えてくる。トレンドを追いかけるのではなく、トレンドを仕掛けていきたいという思いがあるので、ものづくりの一員として楽しく取り組んでいます。

ブランドのビジョンを表現するためのロゴリニューアル

――ペイディのブランドイメージをつくる、ビジュアル制作で心がけていることは何ですか?

ジョルジャ:もっとも大切なのは、スムーズなお買い物フローを実現することです。あらゆるグラフィックもアイコンもすぐに目に入って、何も考えなくても直感的に理解ができること、そして見た目もきれいなこと。一貫したブランディングであることを心がけています。ユーザーが最終的な購入にいたるまでにひとつもストレスや摩擦があってはいけないと考えているので、速やかにその行動ができるようにビジュアルでサポートしています。

クレイグ:私たちは視覚情報が多く、騒がしい環境に生活しています。ペイディは「夢に自信を、心に余裕を持てる世界をつくる」というビジョンを掲げていて、お買い物の金額の大小にかかわらず、そこから何かポジティブな変化が生まれたり、夢を叶えることにつながると考えています。ビジュアル面でのミッションは、その夢を実現するお手伝いすることですね。

――2021年9月には、ロゴが大きくリニューアルされましたね。

ジョルジャ:はい。2019年に私とクレイグが入社したときから、ふたりの間ではロゴを見直したいという話が出ていましたが、それより先に手をつけるべきことが山のようにあったので、実際につくり直したのは2021年の夏でした。ただ、2年間知識を吸収して、社風やブランド、サービスについて理解を深めたことは結果的にプラスだったと思います。その期間があったからこそ新しいロゴは比較的スムーズにできましたし、納得感のあるものになりました。

クレイグ:ロゴを変えるということは、単にビジュアルを整えるという話ではありません。ロゴの基本的な機能はユーザーに対してブランドが伝えるべきものが凝縮されていることなのですが、以前のロゴはIDカードのようなイメージが強く、サービスが大きく変わったいま、ブランドを表現しきれているとは言えませんでした。

旧ブランドロゴ

ジョルジャ:新しいロゴは、ペイディが提供する体験をよりストーリー性を持って伝えています。アイコンに配置されたドットは「お買い物」のシンボルで、PaidyのPをトレースする流動的な曲線を描き、その後、丸みを帯びた半囲みのスペースを形づくります。ドットから続く体験はペイディを中心に形づくられ、人々が成長して個々の夢を実現する余裕があることを示しているんです。その後ドットは一時停止しますが、無限の将来の可能性に備えることを意味しています。

2021年9月から変更された新ロゴ

クレイグ:それからロゴにはブランドカラーであるマゼンタを使っています。細かく見ると単色ではなくて、数色のグラデーションになっているのですが、とても強い色なので露出しすぎないようにコントロールしています。利用シーンを考えて使うことで、新しいロゴの存在感や重み、説得力が増していけばいいなという意図があります。

ジョルジャ:この色はいわゆる気持ちが“あがる色”です。ペイディは決済サービスに留まらずに、ライフスタイルの一部を担うことを伝えたい。金融サービスは青や緑など落ち着いたトーンの色を選ぶことが多い中で、お買い物のワクワク感や楽しさ、高揚感、夢を応援したいことなどがマゼンタ色に込められています。

便利で親しみやすく、誰もが知るブランドを目指して

――では最後に、今後エクスペリエンスチームで実現していきたいのはどのようなことでしょうか?

クレイグ:この半年で何をすべきかという共通理解とチーム内でのペースがそろってきたのを最近感じています。大事なのは立ち止まらないことですよね。世の中に完全に浸透しているブランドであれば何をやってもいいという自由度がありますが、ペイディのサービスは7年前にできたばかりなので、いまはブランドを確立して認知度を上げていく段階です。ロゴを見た時に誰もが知っているというところをまずは目指したいです。

ジョルジャ:その通りですね。クリエイティブデザインのチームとしては、ブランドの認知を上げていくことに注力します。短い間にたくさんのことが起きて、新しいロゴもでき、新しいチャプターが始まりました。グラフィックデザインにおいては深く掘り下げていくような作業をしてきましたが、ここからは裾野を広めていくことが大事な時期だと思っています。

宮崎:ユーザーインタビューの回答で、「ペイディは友達みたい」という声があったんです。それを聞いたときに目指してきたことが届いてるという手応えがあり、これからも身近な親しみやすい存在として寄り添えることを大事にしてサービスをつくっていきたいと思いました。

あとは個人的にはUXライターという職能を広めたいです。いまはそのポジションがない会社がほとんどで、やっている人も本当に少ない。事業会社にいる僕が役に立ってバリューを発揮できていることを示せたら、UXライターのことをもっと知ってもらえるのかなと思っています。

田中:日々ものづくりに携わっていると、結構地味なところもあるんです。「何でこれがずれてるの?」「何でこの挙動が反映されてないの?」など、細かいデザインの負債のようなものがある。それらを地道にコツコツ改善していくことが、とても大切だと思います。UXデザイナーの立場からは、常にユーザー目線を持って、本質的なものを捉えていくという基本も忘れたくないですね。本当に使ってもらえるもの、役に立つもの、喜んでもらえるものをつくりたい。ライフスタイルのひとつとしてのペイディは、その先にあると思っています。

文:吉岡奈穂 写真:中川良輔 取材・編集:石田織座(JDN)

■あと払いサービス「ペイディ」
https://paidy.com/