exhibition「a moment in time -trees-」

デザイナー 辰野しずか 初めての書籍「a moment in time -ume-」上梓記念展示

exhibition「a moment in time -trees-」

デザイナー、辰野しずかによる初めての書籍「a moment in time -ume-」上梓にあわせ、東京、西麻布にある Karimoku Commons Tokyoの1Fギャラリースペースにおいて、exhibition「a moment in time -trees-」を2022年12月17日(土)~2023年2月5日(日)の期間、開催する運びとなりました。

ものづくりの背景に見えるポジティブなエネルギーを見つけ、それらを膨らませて可視化してゆく、そんな視点から、家具、生活用品、ファッション小物などのプロダクトデザインを中心に活動する辰野しずか。書籍「a moment in time -ume-」は、樹齢60年ほどの梅の木からインスパイアされ、辰野自身が近年、興味をもっていた草木染めの技法で抽出された梅の木の色を、砂糖と水を煮詰めて閉じ込めた作品「梅の飴」が主題です。素材に用いられた「飴」は、環境に左右されながら溶けたり結晶化したりと、同じ姿をとどめず、今日と明日と全く違う表情を見せ、予想がつかない一期一会を楽しむようなアートとなりました。

本展では、「梅の飴」に加えて、日本を代表する木製家具メーカーであるカリモク家具が、家具製作に使用する、ナラやクリ、サクラなどの枝から抽出した色を閉じ込めた飴と同種の木材とを継ぎ合わせた作品を新たに制作します。環境への関心が以前にも増して高くなる昨今、デザイナーとして辰野が注目したのが、小径木や端材などの小さな木材を「継ぐ」という技術。カリモク家具が木を扱う企業として、原材料を無駄なく活用し、森を生かすための手段の一つとも言えるその技術に作品制作の一部を委ねます。

木も飴もいつかは、土に還る時がくる。本展は、天然素材である互いの共通点を見出し、辰野自身がものづくりについて改めて考えるきっかけとなりました。これらの作品が、誰かの記憶の片隅に少しでも残ることができたらと願っています。

《本文は公式サイト紹介文より抜粋》

開催期間 2022/12/17(土)~2023/02/05(日)
※イベント会期は終了しました
時間 12:00~18:00
休館日 日曜日(12/18、12/25、2023/2/5は開場)、12/27~2023/1/8
入場料 無料
参加アーティスト 辰野しずか
会場
  • Karimoku Commons Tokyo
  • 東京都港区西麻布2-22-5
会場URL https://commons.karimoku.com/