山形・寒河江のスペシャリティストア「GEA」では、“いい顔してる植物”をコンセプトに、サボテンや多肉植物を中心とした独自の美しさを提案する植物屋「叢 – Qusamura」のエキシビション「山とサボテン－自然の造形美－」が開催される。

大きな頭で誇らしくそびえるサボテン、いきりたつように広がる刺、増殖する美しい球体の群生…。自己表現するような個性的な植物たち。枠にとどまらない生命力が満ち溢れたその姿は、凛とした佇まいや力強さとともに愛着をも感じる。「叢 – Qusamura」の店主・小田康平が自ら国内外を旅して集めた個性あふれる植物を、その個体の特徴を引き出す器とあわせて提案している。

日本各地を巡っている小田が、まだ訪れたことのない県のうちの1つが山形。東北の地での初のエキシビションとなる本展にあわせ、寒さにも負けない力強い植物たちを探し集めた。また、山形、平清水焼の窯元・青龍窯や、山形出身の陶芸家・石岡信之などの作家たちが本展に向けて鉢を制作。山形の土から生まれたプリミティブな器と個性豊かな植物が出会い、スペシャルな鉢植えが実現した。

本来寒暖差の激しい乾燥した地域に生息するサボテンが、四季折々に表情を変える自然豊かな山形でどのように共存していくか。きっと生命力溢れる植物たちは、環境に合わせ力強く生き生きと育ち、手にした人々の暮らしの中でともに新たなストーリーを築きあげていくことだろう。今回、築100年以上と歴史を刻んできた石造りのGEAの空間に“いい顔してる植物”の鉢植えが約120点揃い、来場者を迎える。ぜひこの機会に特別な1つを探していただきたい。