戦後ドイツの映画ポスター

サントリーポスターコレクション(大阪新美術館建設準備室寄託)
第二次世界大戦の終結後、政治的対立により東西2つに分断されたドイツは、1990年に統一されるまでの間、冷戦の最前線にあって、映画界も別々の道を歩むことになった。西ドイツでは映画製作が息を吹き返すとともに、アメリカや西欧の他の国々の映画が盛んに輸入された。東ドイツでは、国営会社DEFAによって独自の社会主義的な映画文化が生まれた。
そうした映画文化の分断は、映画のポスターにもおよんだ。西ドイツでは、アート・フィルムを配給するノイエ・フィルムクンストのような会社がハンス・ヒルマン、フィッシャー=ノスビッシュ夫妻ら新世代のグラフィック・デザイナーを積極的に起用し、時に大胆なタイポグラフィに訴えた鮮烈なポスターが制作された。一方で東ドイツでは、DEFAの采配のもと、エアハルト・グリュットナーやオットー・クンメルトらが、内省的な、しかし宣伝美術の枠に囚われない自在な表現を生み出す。
本展では、1950年代後半から1990年までに制作された85点(西ドイツ45点、東ドイツ40点)の映画ポスターを通じて、“鉄のカーテン”の両側で花開いた2つのグラフィズムが紹介される。
【関連イベント】
●ライブイベント
「Andi Otto “VIA” Japan Tour 2017 night cruising @ MoMAK」
日時:4月23日(日) 18:00~19:30(開場17:30)
出演:Andi Otto(ミュージシャン/プロデューサー/チェロ奏者)、MD Pallavi (シンガー)
会場:京都国立近代美術館 1F エントランスホール
料金:前売券1,500円、当日券2,000円
※4/22の法然院での公演来場者は入場無料
※その他関連イベントは、下記詳細URLをご覧ください
開催期間 |
2017/04/19(水)~2017/06/11(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 9:30~17:00(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日 |
入場料 | 一般430円/大学生130円/高校生・18歳未満無料/心身に障がいのある方と付添者1名は無料(要証明) |
会場 |
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会場URL | http://www.momak.go.jp/ |
詳細URL | http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2017/419.html |