原子の現場

私たちの身のまわりには、差別や偏見、それにもとづくヘイトスピーチなど、個別の生をないがしろにする不可視の暴力や対立が日常的に存在している。また現在でも、世界各地で命を奪い合う非道な戦争や争いは絶えることがない。私たちの存在を交換可能な「数」として無きものとする態度には、私たちがそれぞれ、さまざまなことを感じ思う心身をそなえた生身の人間であるという当然の事実への想像力が欠如しているのではないだろうか。
本展では、原子爆弾で被爆した経験を持つ方や戦争経験者が自身の体験をもとに自作した創作物をはじめ、直接の戦争経験はない世代の者たちが制作した核や戦争やその記憶にまつわる表現が展示される。生の固有性をめぐるこのような交感を行う中で、私たちは互いの生を尊重し、共に在るための方法を考え始めることができるのかもしれない。
【関連イベント】
●ガタロトーク「身体的風景論」
日時:6月17日(土) 16:00頃~17:00頃
講師:ガタロ
場所:鞆の津ミュージアム館内
参加費:無料
定員:20名程度
●A3BC 木版画ワークショップ
日時:7月8日(土) 13:30~17:00頃
講師:A3BC:反戦・反核・版画コレクティブ
場所:鞆の津ミュージアム館内
参加費:500円
定員:10名程度
※申込方法は、下記詳細URLをご覧ください
開催期間 |
2017/05/03(水)~2017/08/20(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~17:00 |
休館日 | 月曜日・火曜日(ただし、祝祭日は開館) |
入場料 | 無料 |
参加アーティスト | 廣中正樹、辛木行夫、横田礼右、藤登弘郎、岡田黎子、ジミー・ツトム・ミリキタニ、ガタロ、大江泰喜、岡部昌生、瀬尾夏美、平井有太、A3BC 他 |
会場 |
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会場電話番号 | 084-970-5380 |
会場URL | http://abtm.jp/ |
詳細URL | http://abtm.jp/blog/341.html |