「味のカタチ」展(仮称)/『五感シリーズ』VOL.6

~5名のクリエイターによる「味覚」をテーマにした展覧会~

「シルクロード」の為のコンセプト作品 2016年 「シルクロード」の為のコンセプト作品 2016年

異なるジャンルのクリエイターがゆるやかに集うデザインフォーラム「foro08(フォロ・ゼロット)」では、「五感とデザインの関係性」をテーマにしたプロジェクトシリーズの第6弾として、「味覚」をテーマに展覧会を開催する。今回は、奈良がテーマの複合施設「ときのもり」の協力のもと実施する。

味覚を構成する基本要素は、「甘味」、「塩味」、「酸味」、「苦味」、「うまみ」の5つ。

私たちは、これらの味を無意識に味わい分けて暮らしている。すなわち味覚とは、生命維持活動に必要な物質を体内に取り込み、有害な成分が侵入するのを防ぐため、生き物としての人間に自然に備わっている能力であると言える。味覚はまた、身体にとって不足している要素を知らせる“センサー”の役割も果たしている。例えば、激しいスポーツの後に「冷たいビールが飲みたい」と思ったり、仕事や勉強で疲れると「何か甘い物が欲しい」と感じたりするのは、身体を一定の状態に保とうとする「恒常性=ホメオスタシス」が働くためだ。

一方、本来は「危険」の信号であったはずの苦味や酸味、「痛み」の一種であるスパイシーな刺激までをも味わい、楽しむことができる。今や「味」の世界は、生存のための本能的な機能をはるかに超え、文化としてその洗練度を極めたと言える。本展では、香りや質感、温度や色や音などの五感を総動員するのみならず、情報や知識までもトータルに感受する「味」の世界について、デザインを通じて検証する。

開催期間 2017/01/17(火)~2017/02/12(日)
※イベント会期は終了しました
時間 11:00~18:00
休館日 月・火曜日、2017/1/26(ただし、2017/1/17は開場)
入場料 無料
参加アーティスト 西森陸雄、今村創平、橋本夕紀夫、松下計、皆川明
会場
  • ときのもり
  • 東京都港区白金台5-17-10
会場URL http://www.tokinomori-nara.jp