2001年、21世紀の幕開けとともに始まった「BIWAKOビエンナーレ」。会場となる滋賀・近江八幡旧市街は、豊臣秀次により築かれ た城下町を基礎とし、近世では近江商人発祥の地として発展した。江戸期に建てられた町家が軒を連ねる新町通り、永原町通り、八幡堀沿いの町並みおよび日牟禮八幡宮境内地は、「近江八幡市八幡伝統的建造物群保存地区」の名称で国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。しかし市内では、放置され荒れ果てた多くの空き町家が点在し、近代建築や駐車場へと姿を変えていくという現状があった。
BIWAKOビエンナーレでは、そうした現状を打開すべく、残された貴重な建物の保存と活用を試みた。長年放置されていた建物を、地元住民や日本全国から集まった有志たちの手で清掃することから始め、国内外より集まったアーティストたちが各々の空間を作品化していく。彼らの手により何年もの間、訪れる者もなく忘れ去られていた建物たちが、生き生きと輝きを取り戻し蘇るそのさまを、作品とともに楽しむイベントへとつくり上げた。
今回のテーマは、「きざし~BETOND」。総合ディレクター・中田洋子のもと、国内外の芸術家約70組が滋賀県に招請され、近江八幡地域住民と協働して使われなくなった日本家屋を修繕・清掃したうえで、再生された日本家屋にはアート作品が展示され、「BIWAKOビエンナーレ」の会場として一般に公開するされる。作家たちによって表現されるさまざまなきざし、明るい未来へとそのきざしが紡がれて いくことを願っている。また今回は、日仏友好年にもちなみ、フランス・パリにてプレBIWAKOビエンナーレが開催される。フィリピン・マニラにても同様のプレBIWAKOビエンナーレが開催される。
開催期間 |
2018/09/15(土)~2018/11/11(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~17:00 |
休館日 | 火曜日 |
入場料 | 一般2,200円/学生1,500円/15歳以下無料 |
参加アーティスト | あわ屋、うらゆかり、海野厚敬、園三、circle side、田中悠、ロバート・ハイス、ローレント・フォート、藤田マサヒロ、明主航 他 |
会場 |
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お問い合わせ | 0748-36-3766 |
詳細URL | https://energyfield.org/biwakobiennale/ |