1920~2010年代 所蔵工芸品に見る 未来へつづく美生活展

いま、改めて丁寧な「暮らし方」に注目が集まっている。素材や技法に心を尽くし、丹念に作られた工芸作品には、時代を越えて私たちの生活を折り目正しく保つことができるように促す力が備わっているようである。日本人の暮らし方が大きく変化するなかで、先人たちはどのような「暮らし」を思い描き、身の回りの器や家具にこのような丁寧さ、丹念さをこめてきたのだろう。
今回、近代から現代の工芸作品に改めて向き合い感じることは、モダンという名の未知への強い憧れが全体を通底しているのではないかということだ。暮らしに近い工芸作品だからこそ、憧れがより濃く現れているのかもしれない。
本展では、1930年代・40年代の当時における生活を垣間見させるような絵画作品も交え、所蔵作品を中心とした約140点を展示する。会場では、ファッション・デザイナーの皆川明、インテリア・デザイナーの中原慎一郎とのコラボレーションで構成する展示コーナーも併設する。明治以降、工芸作品に受け継がれている几帳面さ、季節感、素材による表情の豊かさ、また挑戦的な表現などに焦点をあて、現代の私たちの美学のルーツとなった、心地よい時間を特集する。
【関連イベント】
●ギャラリートーク
日時:1月17日(日)、2月14日(日) 14:00~15:00
場所:工芸館
※申込不要、参加無料(要観覧券)
●タッチ&トーク
日時:会期中の毎週水・土曜日 14:00~15:00
場所:工芸館
※申込不要、参加無料(要観覧券)
開催期間 |
2015/12/23(水)~2016/02/21(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~17:00(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日 |
入場料 | 一般210円/大学生70円/高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、友の会、賛助会員、キャンパスメンバーズ、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料 |
会場 |
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お問い合わせ | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
会場URL | http://www.momat.go.jp/ |
詳細URL | http://www.momat.go.jp/cg/exhibition/longing_for_modernity/ |