動物絵画の250年
大自然の中で動物と出会った時や身近な動物を見つめている時、私たちは人とは別の「生命」の不思議さに思いを寄せ、言葉にならない感慨を抱く。一方で人はまた、自らの暮らしのために動物をさまざまに使ってきた。畏れ、愛おしさ、悩ましさなど、人が動物に対して抱く気持ちは一通りではない。
動物という存在から人は色々な美術を生み出した。とりわけ江戸時代の動物絵画は多彩で、中世からの伝統を受け継ぐ作品はもちろん、個性的な画家による楽しい作品も数多くある。多くの人たちが絵を「楽しむ」時代になったことが、その一因だろう。「芸術とはこうあるべきだ」といった考え方に必ずしも縛られない時代ゆえに人と動物との多様で複雑な関係がありのまま作品に映し出されている面もあるように思われる。
もし動物が人と同じことを演じたらどうなるだろう、こんな動物がいたら面白いのに…頭の中で広がる想像の世界を描いた作品には驚かされる。また、伊藤若冲の描く鶏のように、動物の姿や動きから触発されて思わぬ斬新な造形が生まれることもあった。さらには、動物が呼び起こす、得も言われぬ風情やおかしさ、そして、愛おしくて仕方ない気持ちや切なさ。江戸時代の動物絵画は遠い昔というよりも、むしろ私たちと何ら変わらない人々の動物への気持ちや、動物を描く楽しさを伝えてくれる。
本展は、2007年に開催した「動物絵画の100年 1751-1850」の続編である。前期、後期あわせて、およそ160点の作品を展示する。
【関連イベント】
●展覧会講座
会場:講座室
料金:無料
「江戸の動物絵画 その多彩さを生んだもの」
日時:5月2日(土) 14:00~
講師:金子信久(府中市美術館学芸員)
「動物絵画 外国と日本」
日時:5月4日(月) 14:00~
講師:音ゆみ子(府中市美術館学芸員)
開催期間 |
2015/03/07(土)~2015/05/06(水) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~17:00(入場は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(5/4をのぞく) |
入場料 | 一般700円/高校生・大学生350円/小学生・中学生150円/未就学児および障害者手帳等をお持ちの方は無料 |
会場 |
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お問い合わせ | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
会場URL | http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/ |
詳細URL | http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/dobutu250.html |