新印象派 ― 光と色のドラマ

本展は20世紀へつながる絵画の革新を推し進めた運動のひとつ、「新印象派」に注目し、その誕生からの約20年間の流れを時間軸に沿って紹介するものである。
新印象派の登場は1886年、最後となる第8回印象派展においてだった。印象派は、揺れる水面や陽光のうつろいなど、自らの目に映る世界を描き出そうとし、それに相応しい様式を作り出した。その明るい画面を作り出す様式を、新印象派は最新の光学や色彩理論を援用して発展させていく。そして、目に見える世界をそのまま再現することよりも色彩そのもののもつ表現力へと関心を移していき、20世紀初頭のフォーヴィスム誕生への源泉になった。
本展では、印象派のモネの作品から始まり、スーラ、シニャックによる新印象派初期の作品、その後フランスやベルギーで次々と生み出された多様な新印象派の作品、さらにマティス、ドランの色彩溢れる作品を紹介する。スーラの描いた静かで小さな点が、マティスのダイナミックで強い色彩の表現へ至るまでの変化の軌跡を、世界各国から集結する約100点でたどる。
【関連イベント】
●記念講演会
会場:東京都美術館 講堂(交流棟 ロビー階)
定員:225名
※聴講無料、ただし同展観覧券(半券可)が必要
第1回
日時:2月7日(土)14:00~15:30
テーマ:「新印象派の絵画―芸術と科学と社会」
講師:三浦篤(本展学術協力、東京大学 教授)
第2回
日時:2月14日(土)14:00~15:30
テーマ:「印象派を超える挑戦―新印象派とモネ、ルノワール」
講師:大橋菜都子(東京都美術館 学芸員)
開催期間 |
2015/01/24(土)~2015/03/29(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 9:30~17:30(金曜日は20:00まで/いずれも入室は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日 |
入場料 | 一般1,600円/学生1,300円/高校生800円/65歳以上1,000円 |
参加アーティスト | モネ、スーラ、シニャック、マティス、ドラン 他 |
会場 |
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お問い合わせ | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
会場URL | http://www.tobikan.jp/ |
詳細URL | http://neo.exhn.jp |