イエラ・マリ展-字のない絵本の世界-

1950~60年代、経済成長期にあったミラノはイタリアのデザイン発信地となっていた。そのような時代に制作を始め、10冊に満たない絵本で忘れえない作家となったイエラ・マリ(Iela Mari)。本展はその知られざる生涯と絵本の制作過程に迫るものだ。
イエラは1931年にミラノに生まれ、ブレラ国立美術学校で絵画を学ぶ。そこで出会ったエンツォ・マリと結婚し、1960年代半ばまで生活を共にした。デザイナーとして仕事をしていた2人は、子育てをしながら新しい絵本のアイディアを練り、1960年に『りんごとちょう』を発表する。
その後、イタリアの子どもの本の歴史に大きな足跡を残したエンメ出版と出会い、代表作『あかいふうせん』『木のうた』を含め、1967年から10数年間に同社で8冊が刊行された(うち2冊はエンツォとの共作で、『りんごとちょう』改訂版を含む)。晩年、長い間世間から隠れるように暮らしたイエラは、多くのことを語らないまま2014年1月、逝去した。
テキストに頼ることなく、生命の循環や形態の移り変わりを絵が物語っていくイエラ・マリの絵本は、現在も多くの人たちに影響を与えつづけている。本展では8冊の絵本の貴重な原画や試作本、各国で出版されているさまざまな「字のない絵本」をあわせて紹介する。
【関連イベント】
●ブックトーク
日時:12月20日(土)15:30~16:00
※詳細は公式ホームページを参照
開催期間 |
2014/11/22(土)~2015/01/12(月) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 9:30~17:00(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし、11/24・2015年1/12は祝日のため開館、11/25は休館)、12/29~2015年1/3 |
入場料 | 一般650円/高校・大学生450円/小・中学生200円 |
参加アーティスト | イエラ・マリ |
会場 |
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会場電話番号 | 03-3979-3251 |
会場URL | http://www.itabashiartmuseum.jp/ |
詳細URL | http://www.itabashiartmuseum.jp/main/exhibition/ex141122.html |