パスキン展 -生誕130年 エコール・ド・パリの貴公子-

パスキン展 -生誕130年 エコール・ド・パリの貴公子-

ジュール・パスキン(1885-1930)は、エコール・ド・パリといわれる主に1920年代にパリに集った異邦人芸術家たちを代表する画家である。フジタやキスリングを親友にもち、ピカソやシャガールらも活躍した第一次大戦後の「狂乱の時代」に、パリで高い評価を受けて、次々と作品が売れた時代の寵児であった。なかでも、繊細で震えるような輪郭線と、淡くそして真珠のような輝きを放つ柔らかな色合いで描かれた女性や子ども達の作品で人気を博した。

しかし、パスキンの画業はそれだけでは語ることができない。ブルガリア生まれのこの画家は活動の舞台を移しながら制作を続けた旅人でもある。まずミュンヘンで若くして素描の才能を認められ、時代と風俗を鋭く写し取った風刺画で雑誌の専属画家として活躍する。その後パリに移住し、本格的に油彩画に取り組みながら同時に書籍の挿絵なども手がける。さらに戦争を回避して渡ったアメリカでは、精鋭な仲間達や旅した中米各地の風土から影響を受けた作品を生んでいる。

本展では、パスキンの全盛期である1920年代の充実した真珠母色の作品群とともに、ミュンヘン時代の素描、初期の油彩やアメリカ時代の秀作に加えて版画やパステルなど多彩な作品が揃う。エコール・ド・パリの貴公子、パスキンの名品の数々を是非ご覧いただきたい。

【関連イベント】
●講演会「パスキンとエコール・ド・パリをめぐって」
講師:村上 哲(熊本県立美術館 学芸課長)
日時:2015年2月14日(土)14:00~15:30(開場は13:30)
会場:パナソニック東京汐留ビル5階ホール
定員:200名
参加費:無料(聴講は無料、ただし本展の観覧券が必要)
※要予約

開催期間 2015/01/17(土)~2015/03/29(日)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
休館日 水曜日(ただし、2015年2/11は開館)
入場料 一般1,000円/65歳以上900円/大学生700円/中・高校生500円/小学生以下無料
参加アーティスト ジュール・パスキン
会場
  • パナソニック 汐留ミュージアム
  • 東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4F
会場電話番号 03-5777-8600
会場URL http://panasonic.co.jp/es/museum/
詳細URL http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/15/150117/