建築のこころ アーカイブにみる菊竹清訓展

建築のこころ アーカイブにみる菊竹清訓展

建築家菊竹清訓は、生涯を通じてその代表的な論考「代謝建築論」を礎に置いて、精力的な建築活動を行い、東日本大震災のあった2011年の12月に、享年83歳で他界した。日本から世界へ向けて発信され、大きな影響力をもったメタボリズムグループの建築家の中心的なメンバーの一人として、今なお注目され続けている。

その活躍した時代は、第二次世界大戦後の復興に始まり高度経済成長を迎え、東京オリンピックや大阪万博が開催されるなど、日本の戦後近代の顔が形づくられた時代に重なる。奔流のように流れ込む海外からの文化が国内に浸透し、生活スタイルも大きく変化する中で、菊竹は日本人としての誇りや日本文化のアイデンティティの喪失を危惧し、人間と「こころ」をかよわせる建築、人間のこころを育む建築を目指した。その次世代に向けたメッセージはグローバル化した今日、地球環境の保全が叫ばれる現代社会にあって、より一層示唆的なものとなっている。

その活動を振り返る本展では、原図や当時の写真、スケッチやメモ、模型などの建築資料を次の4つの視点から紹介し、生活環境の問題と格闘し、生涯を建築家として生きた菊竹の根底にあった大胆な発想や思想の原点に触れたいと思う。

【関連イベント】
●シンポジウム
Session 1「菊竹清訓のこころ」 13:00~14:30
Session 2「現代・未来への挑戦」 14:45~16:15
日時:11月30日(日) 13:00~16:15
出演:伊東豊雄、内藤廣、中谷礼仁、原田敬美、古谷誠章、穂積信夫、松隈洋(予定)
場所:早稲田大学 大隈大講堂
定員:1200名
※当日先着順

詳細は公式ホームページを参照

開催期間 2014/10/29(水)~2015/02/01(日)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~16:30
休館日 11/1、12/29~2015/1/3
入場料 無料
参加アーティスト 菊竹清訓
会場
  • 国立近現代建築資料館
  • 東京都文京区湯島4-6-15
会場電話番号 03-3812-3401
会場URL http://nama.bunka.go.jp/
詳細URL http://nama.bunka.go.jp/kikak/kikak/1410/