リカルダ・ロッガン “APPARAT”

MEOPTA, FRIESEKE&HOEPFNER (Meopton 4 und FH 66) MEOPTA, FRIESEKE&HOEPFNER (Meopton 4 und FH 66)

アンドーギャラリーにて「リカルダ・ロッガン “APPARAT”」を、9月17日から11月30日まで開催します。

リカルダ・ロッガンは1972年旧東ドイツ、ドレスデン生まれ。ライプツィヒ視覚芸術アカデミーで写真を学び、2004年修士課程修了。2003年にはロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートに留学しています。現在、最も重要なドイツ写真家の一人として高く評価されています。ロッガンの作品は、使われなくなった場所や部屋、そこにいた人々が残した痕跡をテーマにしています。

4年ぶりの発表となる本展では、日本初公開の「APPARATE」シリーズを中心とした9点を展示。「APPARATE」とはドイツ語で「装置」という意味で、本作は映写機をモチーフにしています。重量感ある機械の重さ、抑制されたモーターがカタカタとなる音、映画館で瞬く大きな画像、映写室の暗闇へと差し込まれる重機の隙間から広がる光。ロッガンは学生時代からずっと映写機の持つ独特な雰囲気に惹きつけられてきたといいます。

映画投影のデジタル化の時代において、次々と生産が中止されつつある映写機を探すなか、ロッガンは熱心な映写機のコレクターに出会いました。彼はライプツィヒにある自宅の庭の倉庫に35ミリ、16ミリ、8ミリの映写機のほぼ完璧なコレクションを保管していたのです。それらすべての映写機は、何年も前に商品流通や映写機としての役目を終えた機械たちであり、いつの日か博物館に回収されるのを待ち続けていました。彼女はその混沌としたコレクションから、名前の特別な響きが気に入った機械を選び出し、撮影しました。

ロッガンは、光と時間を使って描きます。モノクロあるいは控えめな色彩で、厳格な客観性を持って撮影された作品は、これらの映写機が登場し始めた1960年代から70年代の産業と広告写真を思い起こさせます。しかし、彼女の作品は単なる製品写真とは大きく異なり、映写機が製造された時代の遥か先の未来を指し示しているかのようです。リカルダ・ロッガンによる待望の新作をぜひ会場でご覧ください。

《本文は公式サイト紹介文より抜粋/一部編集》

開催期間 2019/09/17(火)~2019/11/30(土)
※イベント会期は終了しました
時間 11:00~19:00
休館日 日・月・祝日
入場料 無料
参加アーティスト リカルダ・ロッガン
会場
  • アンドーギャラリー
  • 東京都江東区平野3-3-6
会場電話番号 03-5620-2165
会場URL http://www.andogallery.co.jp
詳細URL http://www.andogallery.co.jp