可能性を広げる3DCG制作の現場

可能性を広げる3DCG制作の現場

2013/03/13 UPDATE

Vol.2多様化する3DCGクリエイターの役割

神風動画は、仕事分担においても独自の考え方を持っている。企画、構成、撮影、アニメーション、コンポジット、モデリング、マッピング、テクスチャ、レンダリングなど、3DCG制作のプロセス毎に担当を決めるのではなく、一人何役もこなすのが当たり前。加えて、同時に複数のプロジェクトに関わるのが定石だ。若手CGクリエイターの林佳菜さんもモデリングを専門として入社したものの、今では多岐に渡るプロセスに関わり、技術の幅を広げている。

:美大を出た後にデジタルコンテンツ制作の専門スクール、デジタルハリウッドで3DCGの技術を1年学び、モデリングを得意としていたので、てっきりモデラーとして採用されたと思っていたんです(笑)。

林佳菜(神風動画デザイナー)
林佳菜(神風動画デザイナー)

でも今では、キャラクターデザインから表情設定、モデリング、テクスチャというプロセスを任されることが多い。一貫した流れを見られるのは楽しいし、それぞれのプロセスで得た知識や技術が意外な所で生きてくる。とてもやりがいがありますね。

仕事領域を拡大し続けることは、神風動画にとって大きなテーマだ。他社が手掛けていない領域に斬り込み、全く新しい映像を世に広める。そのためには多彩な人材の確保が必要不可欠だ。

水崎:近い将来、例えば、ハリウッド映画のオープニング映像なども手掛けてみたい。そのためには英語に強い人材が絶対必要です。神風動画で今求めているのは、CGの基礎的な技術はもちろん身に付けた上で、全く別の強味を持った人。一見、CG制作とは関係ないようなことが、この仕事をしていく上で生きてくることも多いんです。

清水久美さんはアメリカの大学で油絵を専攻。日本で職を探したもののうまくいかず、1年間デジタルハリウッドで3DCG制作の技術を習得してから神風動画への入社を果たした。

清水:高校生の時に、将来、音楽PVを作りたいと思い、エンターテイメントの本場のアメリカだ!と考えて留学を決めたんです。帰国後、幾つか映像制作会社に就職活動をしたんですがダメでした。この業界は基本的に即戦力を求めているんだとその時、思い知らされたんです。そこで、やっぱり実践的な技術を身に付けなくてはと思い、デジタルハリウッドに入学を決めました。1年という短期間で3DCG制作の技術を習得できるというのも自分にとっては好都合だったんです。

清水久美(神風動画アニメーター)
清水久美(神風動画アニメーター)
非常に濃厚だったというデジタルハリウッドでの1年。2人はそれぞれ、今につながる栄養を存分に吸収した。

清水:デジタルハリウッドでは自分一人で制作を進めるんじゃなく、協力し合いながら効率を求めるという考え方が身につきました。授業はハードだし、1年間で出される課題もとても多かったんですが、その忙しい感じも今の現場のペースと似ていて、全てが実践的だったんだと改めて思います。

:私はスケジュール管理が苦手なので、ビデオコンテやアニマティクスをきちんと作り、それに沿った形で制作を進めていくという感覚を覚えられたのが、今に役立っています。業界に入る前に、実践的な時間の使い方を学べたので、ここでの仕事にもスムーズに入れました。

デジタルハリウッド株式会社

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圧倒的な創造性に磨きをかけて

VOL.1

圧倒的な創造性に磨きをかけて

多様化する3DCGクリエイターの役割

VOL.2

多様化する3DCGクリエイターの役割

斬新な発想を生むための極意

VOL.3

斬新な発想を生むための極意

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