|
|
ミラノのシンボル的存在のDuomo〈ドゥオモ〉。イタリアのゴシック建築を代表するこの大聖堂を見学に訪れた方も多いことだろう。2,245体の聖者像と135本の小尖塔からなる外観は圧巻である。Duomo〈ドゥオモ〉の語源はラテン語のDomus〈ドムス〉からきており、Casa di Dio〈カーザ・ディ・ディオ〉『神の住む家』という意味である。
国民の90%以上をカトリック教徒が占めるイタリアでは、それぞれの街にいくつもの教会があり、その街の中心的存在の教会がドゥオモである。それ故、それぞれの街にドゥオモがあり、ミラノにはミラノのドゥオモ、フィレンツェにはフィレンツェのドゥオモがある。ここミラノでも街の中にいくつもの大小の教会があり、ミラノの何処にいても一日の中で何度か教会の鐘の音を必ず耳にする。皆さんのミラノのイメージとは少し違うかもしれないが、伝統とモダンが共存しているのがこの街である。
【 2 】 頂上に輝く黄金のマリア像。11月18日は、イラクのテロで亡くなった人たちの葬儀があった為、マリア像にもイタリア国旗が飾られていた。
|
|
1386年に着工されてから、約500年の歳月を費やして完成されたこの大聖堂だが、残念ながら皆さんの記憶にあるファサードは現在見えない。見えないというのもおかしいが、現在そのファサードは修復中なのである。そのため、一番の見せ所であるファサードが修復の為の覆いで覆われており、なんとも悲しい姿となってしまっている。この修復は今だけではなくドゥオモの周囲を少しずつ循環しており、たまたま今が正面になっているのだ。しかし、かれこれこの姿は1年以上にも及んでいる。「ファサードの修復はいつ終るのか?」と常々思っているのだが、一向に終る様子は伺えない。
|
|
|
【 1 】 ドゥオモを側面から見る。細かな装飾が施されている。
【 3 】 ドゥオモのファサードの現在の様子。いつになったら本来の姿が現れるのか? 左手に見えるのはVittorio Emanuele II〈ヴィットーリオ・エマニュエーレ2世〉の騎馬像
【 4 】 正面の祭壇部分。ミラノの守護神、サンタンブロージョの像もある。
|
|