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桑沢デザイン研究所


ムクミ

佐藤のぞみ / 総合デザイン科 スペースデザイン専攻 ファニチャーデザイン

ふと腰を下ろした時そこにまだ生暖かさが残っていた時の感覚、気持ち悪いがちょっと嬉しい。
耳栓が耳の中で膨らむ時、生き物が耳の中で育ってゆくような感覚、気持ち悪いがちょっと落ちつく。
どちらも初めの思いとは裏腹で、まるで自分に対して反応してくれているかのような歯痒さに惹かれる。これらの感覚を身近な椅子へと投影してみた。すると、触るための椅子となった。
本来、単体で使用し遮断する事が役割の耳栓は、逆に集団で外へと向かう事で人の軌跡を残し、次の知らない誰かへと伝えるため大きなツールとなった。

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