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イサムノグチが美濃和紙を使って世界的に有名なAKARIシリーズをデザインしてから早くも50年、開発当時は葬式用の提灯と笑われていた照明も今では日本の照明の代表として定着しています。
岐阜で和紙の照明に携わっている方々と話すと、「イサムノグチは天才で別格、誰も彼を超えられない」とおっしゃいます。美濃和紙をすく職人さんは急激に減り、高年齢化になってしまっています。美濃和紙を扱う店や工場も激減しました。このままでは岐阜が誇る伝統産業の存続の危機です。岐阜出身の人間として少しでも何かの役に立てればと思いました。

又このデザインは自分の今までの経歴が大きく影響しています。海外生活で日本の素晴らしさを再認識し、木のモチーフはサラリーマン時代に北欧家具を扱っていた会社にいたためフィンランドやスウェーデンの影響を受けています。又一昨年の冬に自宅兼仕事場にある出窓から見える“けやき並木”に雪が積もり、黒い幹が一晩で真っ白な雪化粧をした風景に感動し、その感動を作品に表現できないか考えておりました。
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和紙職人のゆきおさん |
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