佐藤賢幸(DOT INTERNATIONAL) : Milano Slone 2005 Report !
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今回3度目のサテライト出展となるDOT INTERNATIONALの佐藤賢幸氏よレポートが到着。
上記写真は佐藤賢幸氏の出展作品「BAT CHAIR」。詳細は本文へ ↓
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私達、DOT INTERNATIONALは複数のデザイナーからなるレーベルで、「アジア地域からデザインを発信する」というテーマのもと、2000年、2001年に続き、今回3度目のサテライト出展となりました。

今回はシンガポール、マレーシア、中国、スリランカ、日本から計6人が互いの作品を持ち合っての出展となったのですが、事前に共通のコンセプトを用意せず、設営の段階で互いの作品を初めて見るといった状況だったため、展示全体の統一性、プレゼンテーションという点では成功したとは言い難い(展示というよりも雑貨店のような格好になった)かも知れません。しかしながら今回の出展が欧米での販路を見い出すという点に重点が置かれた点から見ると、個々の作品についてはそれなりの成果があったと言うことができます。(img-1)
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ここで、今回の展示作品について紹介します。

中国からのBOBBY YANGは、共に圧縮紙材で作られたG、MASKを出展しました。特にハンガーとしてデザインされたMASKは、そのユーモラスな形態から多くの来訪者が覗き込んだ様子を写真に納めるというウケ方をしていました。(img-2,3)
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シンガポールからのYIH MING KOKは、OREA CHAIR& OREA SIDE TABLEを出展しました。オレンジのレイヤーはクッションとして機能します。(img-4)

マレーシアからのELOYCOIS ERは玉葱をモチーフにした起き上がり小法師照明ONIOを出展しました。(img-5)
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現在、シンガポールとスリランカをベースに活動しているKIEL ONGGは、スリランカの職人とのコラボレーション作品を中心に、複数枚で一つの柄になる皿RED WOOL&BLUE WOOL (plate)、人体の部分をモチーフにしたNUDE (tile)、DINPLE (vase, table ware)、DOTTEE(lighting)と多数を展示。各国のリテールから多くの引き合いがありました。(img-4,6,7)
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シンガポールからのFELIX LOWはSCOOP CHAIRを出展。本人は不参加でした。(img-8)
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私、佐藤賢幸は、BAT CHAIRを展示しました。折り紙のように、一枚の矩形のシートを折り、座部を構成しています。今回出展したものは、昨年10月にデザイナーズブロックで出展したものの、別カラー、別素材バリエーションで、出展した二脚の内一脚は座面を低くしローチェアーにしました。もう一点出展予定のものがあり日本より別送していましたが、中継地であるローマで止まってしまい、結局展示期間に間に合わなかったのが残念です。ローマ教皇死去に伴う諸々に影響されたのかも知れません。(img-9,10)
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展示期間中は多くの方々に展示を見て頂くことができました。来訪者には、ショップ、メーカー、プレスはもちろんのこと、様々な分野のデザイナー、建築家、デザイン学校の先生等も多く、デザインに関わるあらゆる職種の人達が世界各国から訪れるというサローネの特色を体感しました。この傾向は昨今強いらしく、前回、前々回以上に、デザイン先進国以外からも様々な来客が多かったように思います。
具体的な成果については、複数のメーカーが我々との今後のコンタクトを希望してくれ、特にSCOOP CHAIR とBAT CHAIRについては数回に渡りブースに脚を運び、積極的に興味を示してくれたメーカーもありました。また、テーブルウェアーについては既に量産できる体制にあり、リテールとして興味を示してくれたメーカー、ショップが多々ありました。このような今回接触のあったプロデューサー、メーカーとの今後のコンタクトをうまく運び、幾つかを(もしくは新しいデザインを)流通に乗せることが今後の目標となります。
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