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■ 6joを形成するデザイナー
CDRAよりJLS社に10名(ユニットも含む)のデザイナーが紹介され、各人から2案、計20のプロジェクトが提案された。その中から、3ユニットと1名のデザイナーが選出された。
C+B LEFEBVRE(セー・プリュス・べー ルフェーヴル)は、新しいテクノロジーを用いながらも、それが全面的に表現されることなく、新機能を提案していく姿勢を取っている。明日の生活にとって必要となる改善点を見つけ、新しい創造を目指している。
今回紹介された作品は、ソファー「SITTINGS」と、ランプ「LW」である。西洋と東洋の座る姿勢を見直した「SITTINGS」は、ソファーとしての機能も果たし、床に座った時にソファーの座面を背もたれに使用することが可能なモデュール式である。
「フランスでも、年齢により異なるでしょうが、日常生活の中で意外と床に座ることがあるのです。特に子供たちは、ソファーがあってもあえて床に座りたがります。物理的な条件からみても、都会の生活では、やはり空間の問題が生じるので、ワンルームに生活する人が、ボリュームのかさ張るソファーを真っ先に購入しようとは思わないでしょう」とコメントした。 【写真 4〜7 】
【 4 】
C+B LEFEBVRE ポートレート
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【 5 】
LED光源を用いた照明器具「LW」
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【 6 】
ソファーのモデュールを自らプレゼンテーションするCatherine ©Kaoru URATA
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【 7 】
座る体勢を見直した「SITTINGS」
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Design deux fois(デザイン ドゥフォワ)にとって、デザインの役割は、問題定義かつ解決ツールでもあると主張する。そのためには、変化する生活環境に忠実であること。そして、デザインで表現される内容が、シンプルで読解性に富むことを心がける。
「COMOD」は、上から見るとL字の立体で、3方面から出し入れが可能な収納棚である。通常は4段の棚板として利用するが、各々、単体トレーとしても利用できるので、ティータイムやパーティーのお盆としての用途も持つ。
個人的な家具としての一面と、人を「招く」という公の場面を持ち合わせる点が特色である。
1月初旬に開催されたパリ国際家具見本市では、本ブランドと直接には関係ないが、アンドレ・プットマンやフランス家具振興会代表者が審査するPrix de l'oeuvre (=作品賞)を受賞している。 【写真 8〜10 】
【 9 】
「COMOD」外観
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【 10 】
お盆にもなる棚板
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SISMO(ギリシア語で“震動”の意味)は、デザインを多方向から着手する研究家のようなデザインユニットだ。2人の性格は対照的で、勘と理性から成立つ。それは、仕事の面においても反映されている。アーティスト活動に近い注文から、大衆を相手にした無名デザイナーの領域まで、幅広く対応していく技能を持つ。
「ENVOL」は、引き出しの用途も兼ねるお盆で、スタッキングをすれば、家具としても機能する。 【写真 11〜14 】
【 11 】
SISMO ポートレート
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【 12 】
引き出し付のお盆
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【 13 】
ローテーブルのバリエーション
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【 14 】
引き出し付のお盆を重ねていくと、収納としても使用可能
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Mark Robsonも今回起用されたデザイナーだが、プロトタイプを見ることはできなかった。9月の出展に期待する。
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【 8 】
design deux fois ポートレート
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