ジャパンデザインネットのトップページ
レポート
2005 ミラノサローネ特集
 ジャパンデザインネット
 レポート
 2005 ミラノサローネ特集
 

三國秀美 : Milano Slone 2005 Report !
Report TOP   prev 1 2 3 4 5 6 next
バロビエール&トーゾのショー・ルームの奥に展示されていたシャンデリア
 

写真左 : バロビエール&トーゾのショー・ルームの奥に展示されていたシャンデリア。幻想的で美しい光。いつまでも目を離すことができない。



2.ブランドとデザイン

街を歩くと、家具関連や生活小物のショップに加えて、ファッション・ブランドもデザイン・ウィークに積極的に参加し、通行人の目を引きます。セリーヌがバカラと組み、「DARKSIDE」というプロジェクト名でフィリップ・スタルクのデザインをショーウィンドウの全面に展示していました。クリスタルの美しさを十分に引き出し、なおかつスタルクらしいデザインをエレガントな形にしているあたりはさすが。フランス最強のタッグ・マッチとして強く印象に残りました。


セリーヌのディスプレイ
セリーヌのディスプレイ。ブティックとは思えない美しいショーウィンドウで人目を引く。


「DARKSIDE」コレクションのひとつ、テーブル・ランプ
「DARKSIDE」コレクションのひとつ、テーブル・ランプ。




去年、カルテル社と組んでスタルクのデザインした照明を飾っていたドルチェ&ガッバーナは、今年もゴージャス・ラインでショーウィンドウを飾ります。ヴェネチア・ムラーノの老舗ブランド、バロビエール&トーゾのシャンデリアは遠くからでも目立ちました。ショップの奥に入ると、シャンデリアがまとめて飾られ、まばゆいばかりの空間が広がっていました。やりすぎ気味な表現もイタリアらしさの一面。


ドルチェ&ガッバーナ
ドルチェ&ガッバーナ。サングラスなどアクセサリ専門の店舗も同様にバロビエール&トーゾのシャンデリアを飾っていた。


店舗奥のスペース
店舗奥のスペースは鏡張りの壁でたくさんのシャンデリアを取り囲む。明るすぎて、その空間に立つのは少し恥ずかしい。



ドルチェ&ガッバーナのショップの近くには、バロビエール&トーゾのショー・ルームもあります。見本市会場のエウロルーチェでも大々的に新作のシャンデリアを展示していたのですが、こちらのショー・ルームでは照明のほかに主力製品のムラーノ・グラスも飾られ、ガラスの美しさを生かした幻想的な照明なども見ることができました。


バロビエール&トーゾの店舗
ドルチェ&ガッバーナからそう遠く離れていない、バロビエール&トーゾの店舗。



光とグラスの透明感は、見る側を異次元に誘い込むかのよう
落ち着いた雰囲気で、ムラーノ・グラスを見ることができる。光とグラスの透明感は、見る側を異次元に誘い込むかのようである。



マックス・マーラの一部門、スポーツ・マックスはトルコのガイア&ジーノと組み、カリム・ラシドがデザインしたテーブルウェア《モルフェスケープ》を飾っていました。イスタンブールの町並みや光塔やモスクなどの建築を意識してデザインされた食器類は、自分の食生活に合わせて組み合わせることのできる楽しい作品です。
その奥に見える燭台もラシドのデザインで、こちらは静かで優雅なデザインです。古いトルコの建築に着想を得てデザインしたという燭台《カリ・アリ・アリム・リム》は、まさにネオ・クラシックのトレンドをうかがわせます。デザイナー名の語呂合わせのような作品名は、トルコ語で「妻」とか「愛しい人」を意味するのだそうです。


スポーツ・マックスのディスプレイ
スポーツ・マックスのディスプレイから。気鋭のデザイナー、カリム・ラシドは過去と未来を自由に行き来する。



next →


Report TOP   prev 1 2 3 4 5 6 next



JDNとは広告掲載について求人広告掲載お問合せ個人情報保護基本方針サイト利用規約サイトマップ
デザインのお仕事コンテスト情報 登竜門展覧会情報

Copyright(c)1997 JDN
このwebサイトの全ての内容について、一切の転載・改変を禁じます。