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あたらしい花束の贈りかた

“吊るすとブーケになるハンカチ”をコンセプトにつくったのが、「FLOWERS」です。レッド・イエロー・グリーン・ブルーの4種類があり、特に涼しさを感じさせるブルーは、ムスカリ・ブルースター・デルフィニウムという青い花を集めて花束にしたようなデザインにしました。

モチーフに使った花は、人に贈ることも考えてイメージの良い花言葉を持つものを意識しました。どれも自分が好きな花なのですが、中でもムスカリは1~2年前に球根から育てたことがあるんです。通販で買った球根を、水に浸して置いておくだけで花が咲いてすごく手軽で。花は結構買うほうですけど、球根から育てたのはそれがはじめてでしたね。

デザインする時には線の流れの心地良さや、見てちょうどいいと感じる密度を意識して描いていて、「FLOWERS」は花と花のすきまの白の入り方や、流れるような感じをつくるのにこだわりました。

生地はコットンを使っています。質感も心地良さに繋がるかなと思っていて、少し光沢があってスルスルした透ける素材を選びました。吊った時などは日差しが入って、柄が透けると色がすごくキレイなんです。スカーフとして使って下さる方が多いようで、手に取っていただく際には贈る人を想像しながら、どのお花が似合うかな?って4種類の中から選んでもらえたら嬉しいですね。

■夏の過ごし方・思い出

夏は日が長いので、18時か19時くらいに外に出て散歩したり、近所の銭湯に行くのがすごい好きです。お風呂に入ったあと歩くと、独特の爽快感と倦怠感が混ざったような夏の空気を感じられるというか…おじさんみたいですけど(笑)。銭湯っていろんな世代の人がいて、独特の銭湯コミニティができあがってておもしろいんですよね。みなさん仲良く話をしていて、そういう人たちの会話が聞こえてくるのも楽しいです。

夏は辛いものがすごい食べたくなって、最近は週に何回もタイ料理を食べています。あといろいろな味のらっきょうを知り合いにもらって、本当に美味しくて毎日食べるくらいハマっています。サラダみたいな感覚でらっきょうを味わっています。

氷室友里

日本とフィンランドでテキスタイルを学び、活動しているテキスタイルデザイナー。人と布との関わりの中に驚きや楽しさをもたらすことをテーマにデザインを行う。織の組織づくりから自身で行うオリジナルテキスタイルは、ハサミでカットして柄がアレンジできたり、表と裏で柄が変わったり、見る角度によって柄が変わったりと、一枚の布に小さなしかけと工夫がつまっている。商業施設のアートワークや、壁紙のデザインなど、活動の幅を広げている。2017年4月ミラノサローネサテリテに出展。

http://www.h-m-r.net/

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