ミラノサローネ特集 さまざまな企業やデザイナーの出展情報や見どころを紹介
Tokujin Yoshioka at Milano Salone 2014
吉岡徳仁氏がAgravic、Kartell、Glas Italiaから実験的な作品を発表
2014/05/14
JDN編集部
吉岡徳仁氏は2014年のミラノデザインウィーク期間中、空中に浮遊しているかのような石のテーブル「Agravic」をお披露目したほか、Kartellからクリスタルガラスのような輝きを放つ「TWINKLE」と「SPARKLE」を、Glas Italiaからは「PRISM series」の新作として、カットガラス技術によって生み出された新作テーブルと椅子を発表した。
Agravic
ー 浮遊する石のテーブル ー
トルコ政府の支援により開催されたトルコ大理石のアートエキシビジョンで新作テーブル「Agravic(アグラヴィック)」を発表。まるで宇宙空間の中で、重力から解放された巨大な石が、空中に浮遊しているかのような作品だ。宇宙のテーブルは、吉岡徳仁氏が抱く未来への夢でもある。
会場: Magna Pars Event Space, the ground floor, at Via Tortona 15, Milan
Kartell / TWINKLE & SPARKLE
ー 透明な輝きは光を表現する ー
イタリアのKartell社から、プリズム効果によって光が屈折し、まるでクリスタルガラスのような輝きを放つテーブル「TWINKLE」とツイストされたフォルムが特徴的なスツールとサイドテーブル「SPARKLE」を発表。新たなプラスチックの可能性を表現した。
会場:Fiera, HALL 20 STAND A15/B14
http://www.kartell.it/
GLAS ITALIA / PRISM glass chair & PRISM mirror table
ー 光の屈折によって表情を生み出す ー
イタリアの歴史ある家具メーカーGLAS ITALIAから、PRISMシリーズを発表。
厚みのある高透過ガラスから生み出された彫刻のような椅子「PRISM glass chair」、厚みのある高透過ミラーガラスを用い、まるで水面に反射するように背景を映し出す「PRISM mirror table」。どちらも、ガラスに面カット加工を施すことで、光の屈折によって不思議な表情が生み出され、プリズムのように透明感のある輝きを放つ。GLAS ITALIAの革新的なカット技術によって新たなコラボレーションを実現させた。
会場:Fiera, HALL 16 STAND C23 - D18
吉岡徳仁
1967年生まれ。2000年吉岡徳仁デザイン事務所設立。プロダクトデザインから建築、展覧会のインスタレーションなど、デザインの領域を超える作品はアートとしても高く評価されている。
数々の作品がニューヨーク近代美術館、オルセー美術館などの世界の主要美術館で永久所蔵品、常設展示されている。Design Miami / Designer of the Year 2007、A&W Architektur & Wohnen/Designer of the Year 2011、Maison & Objet/ Creator of the Year 2012受賞。