‘ANGNON’ family

「ATABOW」（左）

LABORATORIO PESARO / Italia / 1998
ボディの滑らかな曲面がそのままハンドルになったセンターピース。ラボラトリオ・ペザロ社の半磁器製品である。精鋭の職人集団の手によってひとつひとつ製作されている。
International Design Year Book 掲載。

「CIUBO」（右）

LABORATORIO PESARO / Italia / 1998
蒸し器兼土鍋。これまであまりデザインされなかった土鍋に取り組んだ作品。
いかにもイタリアっぽい陽気なカラーは食べ物とぶつからないぎりぎりの配色。
ネットとフタを同時にひっくり返すと、調理された食べ物はフタの中へ、そのままテーブルへ運ぶサーバーとなる。

‘COVOSHOP’ anthena shop

2000 / COVO / Roma

竹の半円ドームにパースがかかっており、ウナギの寝床がより奥行きがかかって見えるよう工夫されている。
煤竹、灯り壁用和紙 & 壁用和紙や透けているパーティションはすべて京都から搬送。地中海文化を反映した鏡モザイクで外光を取り入れる。

FLOWER VASES

写真左から

「WONDER3」

COVO / Italia / 2003
‘ワンダー3’は、透明でシンプルなシリンダーベースの中に3つのリングを重ねてあります。リングはブルー、オレンジ、ブラウン、クリアベースの4タイプでそれぞれストライプやドットをカラフルにアレンジしてあります。水を入れるとリングがシリンダーいっぱいに広がって見え、あたかもシリンダーに紋様がのっているような錯覚がおきます。リングの組み合わせや水の高さの調節は、自由にアレンジするのが楽しいはず。

「VOB」

COVO / 2002
‘ボブ’は型吹きした後、型から出してもう一度吹いて、豊かに実った果実のようなたおやかさを表現している。2サイズ & 2カラー：アンバー＋ダークグリーン

「YAO」

ARCADE / Italia / 1993
‘YAO’コレクションはアルカーデ社のヴェネチアン・グラスである。マエストロたちの等厚に吹く技術、切る穴をあける磨く技術を駆使してできあがる花瓶たちは工芸的にも完成度が高い。透光性に優れた中性的な素材感を実現するため、白ガラスを透明ガラスでサンドイッチして吹いた後、酸化処理している。花を花に活けるイメージである。

「BABY BLU」

ARCADE / 2003
‘ベイビーブルー’は、ムラノのマエストロ、シモーネ・チェノデーゼとのコラボレーション。透明なブルー2色を重ねて、型を使わずマエストロの力量で有機的で魅力あふれるカーブを実現している。口元のディテールは、3次元曲面上の難度の高いカッティングの技。

‘VISTA LONTANA’ garden & painting

1998 / 2.5 dimensional design / Nagasaki

‘VISTA LONTANA’は「遠望」の意。三階建てのケアハウスの中庭造園計画。平面的な四方正面の石組みを上方から眺める。らせんはグラフィカルで力強く、悠久不変の生命体のサイン。材料には、すべて近隣各県の草木石水が使用してある。

‘MACHERONI’ furniture　1996年～

マカロニ・ファニチャーとは、一連のツツ型でトポロジカルなイスやソファのことである。

写真左から

「SU.SU.SU」
Vittorio Bonacina / Italia / 1996
'SU.SU.SU.'は、籐編み職人としてはイタリア最高峰といわれるマエストロ・ジァンカルロ氏の手によってひとつひとつ製作されている。
'SU.SU.SU'は「顔」にみえることを前提としてデザインしているので、いい「顔」であるために「目」は笑いの向きに傾き、「口」も笑いの向きに上を向いている。発表当時の展示会カタログよりLE.LE.LE。

「UCELLO-PESCE」

Nomo-Shosen / Japan / 1997
トリ-UCCELLO（ウチェッロ）とサカナ-PESCE（ペーシェ）は、海を越え、雲を跨いでいた長崎を中心とする冒険者たちを象徴している。

「‘FUK’ series」

Ajim / Japan / 1998～
もともと福祉施設のロビー用にデザインされました。優しさといつくしみが込められたユーモラスな表情に人気が集まり、幸福の「福」をとって‘FUK’と名付けれました。2006年発表されたメタルレッグを中心とした総合カタログより。

「BANANA」

Arcade / Italia / 2003～
やわらかくしなる裏表二層の籐編みボディは、ひとつながりのモジュールクッションをくぐらせても実にスムースです。腰の後ろの開口部をくぐってクの字に曲がったクッションは、座ることでロックされて動きません。

「‘GURULI’ sofa & cushion」

Alcantara / Italia / 2006
ArmaniやPrada, Feragamoなど著名な国際ブランドに縫製無用の未来服を供給するDYLOAN社の最新技術を駆使したソファとクッション。レザーカットしたリングをコーディネートしながら入れ替えてかがり縫いと熱着テープでアッセンブルして仕上げます。クッションを重ねるとソファのオットマンに。

MILMIL

Covo / Italia / 2000

先人たちの創意工夫の集大成ともいえる紋様は、衣食住のあらゆる場面に存在しています。
変幻自在で意匠の粋をこらした図案の数々は、今も変わらぬモダンさが秘められているのです。

イタリアCOVO社は、日本の装飾的日常の良さを現代のライフスタイルに置きかえ、世界に提案しています。西暦2000年の機会に日本の装飾的日常は、あらためて世界が新しい生活に目覚めていくきっかけをもたらすかもしれません。

COVO社の「MILMIL」は、サイズも用途もベーシックなヨーロッパ仕様です。
「MILMIL」の名前は、MILLE(1000)+MILLE = 2000ということと、日本語の「みるみる」、すなわち「みるみる世界の食卓に」をめざしたところに由来しています。

「永遠の命」をテーマにしたオリジナルデザインのカラクサ紋、波に雨紋、点縞紋、窓に火紋、乱れ縞紋、丸に渦紋の6タイプが、17種類のアイテムを彩ります。総数97点にものぼる‘大家族’です。

カラクサ紋は「緑・したたかな生命」、「水・大いなる流転」の波に雨紋。点縞紋は「星・世代の営み」であり、窓に火紋は「暖かい家庭、血縁の継続」をあらわす燃える家がモチーフです。
「ゲノム・無限の再生」は乱れ縞紋となり、丸に渦紋の「丸」はそれぞれが銀河であり眼や卵なのです。

‘MORODE’ Collection

写真左から

「‘MORODE’ porcelain」

COVO / Italia / 1997～1999
耐震設計の「オヘソの工夫」は、下の皿のオヘソにピッタリはまるようにデザインされたオヘソ裏のセンター高台。オヘソは釉薬の厚みでほんのり青くなる。ハンドルなしの極めてシンプルなカップも、穴あきソーサーにぴったりはまる。ゾウをイメージさせるティーポットは、馬の鞍のようなフタがついている。
G-mark中小企業庁長官賞、国際陶磁器展美濃コンペ審査員賞、フランクフルトDesign Plus賞をそれぞれ受賞。
International Design Year Book 掲載。
2004年に「現代日本デザイン100選」選定。

「‘MORODE’ Cutlery cutlery in stainless steel」

2001 / COVO / Italia
同じく、モローデ・コレクションのカテラリーシリーズ。箸と箸置きのようにそれぞれのアイテムの穴がレストにはまる。
フックにひっかけるとハンドルが下になるように重心設定された穴である。ハリウッドのジョージクルーニー氏がフルセット所有する。

「‘MORODE’ Cutlery cutlery in stainless steel」

1999 / COVO / Italia
透明度が高く軽い極薄ボディに磨りガラスのボトムが絶妙のコンビネーション。ニューヨークのAccent-on-Design賞、フランクフルトDesign Plus賞をそれぞれ受賞。

NUSSHA

国際標準に適合した現代漆器と和紙と複合させた照明器具など主力商品を監修。ブランド構築の核となって2005年1月にパリデビューを果たし、ヨーロッパ10数カ国の主要なミュージアムショップ、デパート、専門店を総ナメ状態（ロンドン大英博物館；パリLa BonMarcheデパート；NY近代美術館；コペンハーゲンLuisiana現代美術館etc）。2006年東京インテリアライフスタイル出展後、CIBONE青山＋自由が丘、センプレ青山、有楽町西武、新宿伊勢丹でそれぞれ展示販売開始。

写真左から

「FIORE」

「フィオレ」（イタリア語で「花」の意）はボウルの花形。輝く太陽をメタファーに生まれた曲線美が自慢です。オレンジ、オリーブ、クリーム＆マスタードの4色があり、同シリーズに重箱FIORONAや雲形のNUVOLEも。

「VENIE」

本物の着物生地を樹脂加工しているので、生地どりの位置によってひとつひとつ違う上品で美しい着物柄、全シリーズ6色を並べるとさらに洗練された美しさに。6柄それぞれに9つのフォルム。お箸も一膳として同じペアはありません。箸1本1本手作業で着物生地を貼り、塗りを施しています。 ざらざらな喰い先は乾漆仕上げで食べ物をしっかりホールド。

「INNOCENTS」

天体や宇宙建造物のような全12フォルムの茶筒シリーズ。手挽きで精巧に削り出された薄手のジオメトリックボディは、透明感のある拭き漆仕上げ。中ブタつき二重シールドで自然素材＝欅でありながら、密閉性も抜群です。

「INNOCENTS」（左）

「TOWERING pastel & earth」（右）
色重ねが楽しいカラフルなプレート3サイズ、入れ子にして収納できる6サイズのカップ & ボウル＋スプーンS & L、お箸のシリーズです。パステル6色、アースから4色のバリエーション。

PARADE

「PARADE teacups, small bowl & plates」

Covo / Italia / 2005

COVO製‘ミルミル’シリーズの発表から、新しい構想と熟成、制作まで5年の歳月が流れました。
‘パレード’はならんで過ぎゆくいのちの群れ。栄枯盛衰をくりかえす人間と植物、未知なる生命体の紋様化に挑んでいます。ふくよかな四角形を基本フォルムに（bowl3種＋cup2種＋plate6種）×6紋様＝計66アイテムをのせたり並べたりしてお楽しみ下さい。ボールにはそれぞれぴったりのプレートが、フタにもなるよう工夫されています。カップにちょうどいいプレートは、ソーサーになります。淡いブルーの手描き紋様は、ひとつひとつ違うトミタデザインのオリジナルです。
「ウアウアオ紋」は、見て＋触って＋歩きながらつくり続ける人間の歴史の基本動作が象徴的に連続しています。人間の次にあらわれたのは植物。ストライプの大地の下でタネがふくらむ「萌縞紋」、躍動しながら森が増殖する「グイグイ紋」、短くも咲き誇る花王国「百花紋」、草木を根こそぎむしり飛ばすような磁気嵐に翻弄される「ちりぢり紋」。嵐の過ぎ去ったあと現れた異形の生命体「ET紋」へと続きます。楽しさの中にはかなさが、うつろいの中にかがやきがある6タイプの紋様に宇宙のいのちが流転する‘パレード’ワールドへようこそ。

TOTTOTTO Y-pot

TOTTOTTO Y-Tea potのY字は、細胞分裂や木々の分岐、川の流れの結節点など自然界に果てしなく存在する増殖と収束を象徴的に表しています。ヨーロッパ的なシンプルでなめらかなフォルムと、東洋的でデリケートなディテールのバランス。ツルのハンドルは東西の架け橋のようで、押し合っているような、引き合っているような微妙な力の均衡。フタは注ぐ方向に傾けるとより安定し、重心が低くなるよう高台が深くなっていて、フタに指を添える習慣のない使い手でもほとんど落とすことはありません。
モダンなボディを包む釉薬は、江戸の古色､「柚灰（ユスバイ）」という名のほんのり青い白と、高貴なコバルト色「瑠璃（ルリ）」です。

NRW州立デザインセンター（エッセン）よりRoterPunkt賞を受賞、朝日現代クラフト展（大阪）で入選。同ティーポットが『21世紀のデザイン』（ケルン）及び『日本プロダクトデザイン百選』（東京）に掲載され、ニューヨーク近代美術館及びロサンゼルス日米文化会館にて販売。2004年エルサレム国立美術館「日本の建築とデザイン」展に出品。