第84回馬場威彰(デザイナー)
[桐山登士樹の推薦文]
友人のアッシュ・コンセプトの名児耶秀美さんは、雪眼鏡を取り出しては「雪の結晶って知っている?これで覗けるんだ」とまるで子供のようにはしゃぐ。名児耶さんと話していると、デザインて楽しいものなんだと実感する。この雪眼鏡をデザインしたのは、馬場威彰さんである。馬場さんの存在を知ったのは、2002年の富山のデザインコンペティションの応募作品「flashbulb」の時である。このデザインに関して、次の様な解説が綴られている。「誰もが共通認識として記憶する電球の回転動作をそのまま鉛筆削りの使用行為に置換え、削る行為と削った後に生まれる“閃き”の要素を形にした鉛筆削りです。」この一文だけでこの人の潜在的な能力を感じ取ることができる。その後、様々な機会で馬場さんのデザインと遭遇するが繊細な観察眼、高度な想像力に溢れている。決して受け狙いのデザインはしない頑固な人である。これから大きく躍進する一人として注目している。
