第72回和田 功(プロダクトデザイナー)
[桐山登士樹の推薦文]
2005年最初に登板していただくデザイナーは、サッカーおじさん(?)の和田功さんである。サッカーの盛んな磐田に近い浜松を拠点に活動する。お会いしたのは10年以上前、ソニー退社後だったと記憶する。パイオニア、ソニーが右肩上がりのエネルギッシュな時代にデザイン室に籍を置き、その後独立。企業のアドバンスデザインから医療機器、さらにはプロダクトまで、魔法の様な解読システムでカタチを生み出す才覚に長けている。
昔、大手企業には、こうした安定した力を発揮するデザイナーが何人もいたが、最近は少なくなった気がする。デザインがさらに複合化(インターフェイス)したことと、その開発システムが複雑化したためと思われる。しかし、和田さんの様な方には、コーポレートデザインがいまひとつ作れていない企業の中心に入って、その経験値を生かしていただきたい。特に最近のCDラジカセのゴミの様なひどいデザインを手直しして欲しい。変えて欲しい。年齢はミドルになったが、ここ一番のシュートの切れは誰にも負けない。ゴン中山が現役で健在なのと同様に、円熟したデザイナーの一人である。
和田 功 / Isao Wada
[概況]
ワダデザイン 代表ディレクター
元信州大学 繊維学部 感性工学科 教授
[連絡先]
〒431-3114 静岡県浜松市東区積志町1812-2
Tel : 090-2773-7414
Mail :
wadaken.wadazlab.01@gmail.com
[選定・受賞等]
- International Design Yearbook 選定
- Japan Design Net ギャラリー 選定
- JIDA デザインミュージアムセレクション 選定
- リバネス「バイオテックグランプリ・ファイナル」企業賞
- 経産省 グッドデザイン賞 (12件 内筆頭考案11件)
- 機械工業デザイン賞 審査委員会特別賞
- CCDOデザインアオード 審査委員特別賞
- 【WIRED誌】CREATIVE HACK AWARD 2023 ファイナリスト選定