桐山登士樹が選ぶ 注目のデザイナー

第68回Gabriele Pezzini(デザイナー)

  • Water Pot
  • Help
  • Handle
  • Double
  • Monkey Wrench
  • Plug in
  • Wired chair
  • Moving

[桐山登士樹の推薦文]

先月、お知らせした通り「注目デザイン&デザイナー」初の海外デザイナーである。日常的にインダストリアルデザインの機会に恵まれている日本人デザイナーは幸せである。しかし、立ち止まって考え創造性を深めているのか、多忙故、走りながらデザインしているのか、デザイナーの姿勢や環境の差は大きい。ある大手メーカーのデザイン開発を担当した時に強く感じた点である。的確な言葉が見つからないが、言葉にすると「深層の差」である。その形でなくてはならない必然性が明確かどうかという点である。
菰田和世さんの紹介でお会いしたガブリエル・ペッジィーニさんは、実に気持ちの良いデザイナーであった。最近は日本を初めアジア諸国からデザインのオファーがあるという。しかし、依頼されたらすべて受けるのではなく、向かうべきベクトルに互いに共通性があるのかコミュニケーションを大切にする。また、次代のデザインに対するリサーチにも余念がない。帰国されてから電話を二度もいただいた。あいにく私は不在だったが、メールの時代に丁寧な行動が自然体でできる人柄に好感が持てた。デザイナーは人格者であり研究者であれ、そんな模範デザイナーである。


WORKS & PROFILE 作品一覧 ※画像をクリック~詳細をご覧いただけます

Water Pot

Water Pot

2001
Help

Help

2001
Handle

Handle

2001
Double

Double

2003
Plug in

Plug in

2003
Moving

Moving

2004

Gabriele Pezzini

Gabriele Pezzini / ガブリエル・ペッジィーニ

[略歴]

  • アートスクール卒業後、フィレンツェISIA(工業デザインインスティチュート)に学ぶ。
  • 1990年からデザイナーとしてのキャリアをスタート。
  • 1991年から1997年までフランスAllibert社にてシニアプロダクトデザイナー、デザインコンサルタント、デザイン部長を務める。
  • 1999年ミラノにスタジオを設立、様々な分野のメーカーと共に新しい製品を開発している。
  • 2000年にウェブ上のみで製品を紹介するvirtuallydesign.comを共同開設。
  • 最近は新しいマテリアルとテクノロジーのリサーチに余念がない。
  • デザイン活動の他、ミラノ工科大学、ドムスアカデミー、エコール・ド・ボザール、ロードアイランドデザインスクール他などで教鞭をとる。

[連絡先]

Gabriele Pezzini
via garian, 49
20146 Milano Italy
m-phone : +39 348 415913
e-mail : contact@gabriele-pezzini.com
URL : http://www.gabriele-pezzini.com


Water Pot 1
Help 1
Handle 1
Double 1
Monkey Wrench 1
Plug in 1
Wired chair 1
Moving 1