桐山登士樹が選ぶ 注目のデザイナー

第50回城谷耕生(デザイナー)

  • TIPO(ティーポ)シリーズ
  • GYOKU(ギョク)
  • MIYATA(ミヤタ)
  • KEI(ケイ)
  • YOMA(ヨマ)
  • TI VEDO E NON TI VEDO(君が見える、見えない)
  • イタリアンレストランSPRITZ(スプリッツ)
  • 旅館ゆのか

[桐山登士樹の推薦文]

イタリアデザイン界の巨匠アキッレ・カスティリオーニ氏の巡回展を97年に開催した際に城谷耕生さんと知り合った。イタリアデザイン界は、開かれた社会である。老いも若きも、新人も巨匠もフランクに介する機会が年に何度かある。そんな環境で城谷さんは、イタリアデザイン界の重鎮カスティリオーニさんやエンゾ・マーリさん、葵・フーバーさんと知り合い良い関係を築かれた。尊敬するカスティリオーニさんは昨年12月永眠されたが、こういう方々と親しくなるとお金に換えられない様々な刺激や機会を与えてくれる。
城谷さんは、昨年住み慣れたミラノの地を離れ長崎に拠点を移した。もちろんミラノとの友好関係は継続される。その主な活動は、生活用品のデザインから卸まで一環して携わるという。デザイナーと職人のコラボレーションによるモノづくりに燃えている。もちろんこれまで以上のリスクがあることは承知の上で立ち上がった。良質な環境、交友関係で培った何かが城谷さんを駆り立てるのであろう。私はその決意と精神力に大いに期待したい。


WORKS & PROFILE 作品一覧 ※画像をクリック~詳細をご覧いただけます


城谷耕生

城谷耕生 / Kosei Shirotani

1968年長崎県生まれ
1991年渡伊
1992年SAWAYA&MORONI社デザイン室勤務(ミラノ)
1995年ミラノを拠点にフリーランスデザイナーとして活動を開始
ランプ「ti vedo」でGRANDESIGN 最優秀賞受賞(ミラノ)
1996年イタリアの建築、デザイン雑誌「ABITARE」の編集協力を始める
ARBOS社(ヴィチェンツァ)の照明コレクションのアートディレクターを始める
1997年UP&UP社(マッサ)の大理石デザインコレクションのアートディレクターを始める
2000年長崎県窯業技術センターの外部指導員を始める
アウラコレクションのアートディレクターを始める
16世紀の別荘の改装設計(パドヴァ)
2001年エンツォ・マーリ氏の助手として波佐見焼きの染付け研究を行う(Abitare 2002年11月号掲載)
アキッレ・カスティリオー二氏設計ジュエリーショップの設計助手を務める(Abitare 2003年2月号掲載)
2002年フィレンツェ郊外の1930年代に建てられた3階建て住宅の全面改装設計(永井敬二氏と共同)
AXISでの展覧会「デザインの仕事展」の会場設計及びアートディレクションを行う(エンツォ・マーリ氏と共同)
長崎県小浜町に拠点を移し、STUDIO SHIROTANIを設立
2003年自身のブランド「KOSEI」で磁器コレクションを発表

[連絡先]

STUDIO SHIROTANI
城谷耕生
〒854-0517
長崎県南高来郡小浜町マリーナ12 シーサイド1-704
e-mail kosei@plum.ocn.ne.jp


TI VEDO E NON TI VEDO(君が見える、見えない) 1