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桐山登士樹が選ぶ 注目のデザイナー

第45回榎本文夫（プロダクトデザイナー）

  • TOKIKO/トキコ
  • BELLO/ベロ
  • 井上邸 シューズケース
  • 「岩出山町立岩出山中学校」家具
  • 埼玉県地場産業活性化対策事業・ユニバーサルデザイン家具企画開発「Free Livingな家具たち」
  • 寿司屋「窪田」
  • しぶや黒田陶苑
  • 骨董品店「井上・オリエンタルアート山形」
  • 駒澤女子大学・Product Design Studio
  • 駒澤女子大学・MAC Room
  • 百の五寸展

［桐山登士樹の推薦文］

9月4日の東京駅前の丸ビル竣工内覧会の日に榎本文夫さんにバッタリ出くわした。久しぶりの再会であった。巨大なビルディングがニュキニョキと現れている東京では、その谷間の片隅でしかお会いする機会がなくなりつつある。もう10年以上前のナイトスポットのオープニングパーティが懐かしい。確かに様々な要因はあった、が、当時キャスティングにはデザイナー名がしっかり記載されていた。まさに東京がおおきく変革しようとしている時こそデザイナーが主たるポジションで参画していなくてはならない。さて、その後、榎本さんから送られてきた資料を眺めてみると、着実にお仕事をキッチリ仕上げている榎本さんの誠実さが感じられた。特に教壇に立つ駒澤女子大学など、この10年の歩みを感じさせられる力量でありスケールである。「カタチのデザイン」と「こころのデザイン」、そんなキーワードが脳裏を掠めた。

WORKS & PROFILE 作品一覧 ※画像をクリック～詳細をご覧いただけます

TOKIKO/トキコ

TOKIKO/トキコ

1987
BELLO/ベロ

BELLO/ベロ

1989
井上邸 シューズケース

井上邸 シューズケース

1992
「岩出山町立岩出山中学校」家具

「岩出山町立岩出山中学校」家具

1996
埼玉県地場産業活性化対策事業・ユニバーサルデザイン家具企画開発「Free Livingな家具たち」

埼玉県地場産業活性化対策事業・ユニバーサルデザイン家具企画開発「Free Livingな家具たち」

1997
寿司屋「窪田」

寿司屋「窪田」

1991
しぶや黒田陶苑

しぶや黒田陶苑

1999
骨董品店「井上・オリエンタルアート山形」

骨董品店「井上・オリエンタルアート山形」

2000
駒澤女子大学・Product Design Studio

駒澤女子大学・Product Design Studio

2002
駒澤女子大学・MAC Room

駒澤女子大学・MAC Room

2002
百の五寸展

百の五寸展

2002
榎本文夫

榎本文夫 / Fumio Enomoto

1957東京生まれ
1979東京造形大学・造形学部・デザイン学科卒業
1979～80東京造形大学・多木浩二教授に師事し研究生
1980～86株式会社クラマタデザイン事務所勤務
1986榎本文夫アトリエ設立
1992東京造形大学・デザイン学科非常勤講師
1993～02東京YMCAデザイン研究所・インテリア造形科非常勤講師
2002～駒沢女子大学・人文学部・空間造形学科教授
1957Born in Toyko.
1979Graduated Tokyo Zokei Univercitiy.
1980Working for Shiro Kuramata Design Office.
1986Left Shiro Kuramata Design Office to found Fumio Enomoto Atelier.

［連絡先］

榎本文夫アトリエ
〒164-0011　東京都中野区中央2-28-31 S/EIN-8A
TEL:03-5330-5696　FAX:03-5330-5727
e-mail　enomoto@fe-a.com
HP　　　http://www.fe-a.com

ABOUT 注目のデザイナーについて

デザインディレクター桐山登士樹が、旬のデザイナーをセレクトする「桐山登士樹が選ぶ 注目のデザイナー」。近年の作品や代表作品などをご紹介。

桐山登士樹

桐山登士樹

株式会社TRUNK代表
デザインディレクター

デザインプロデュース会社・株式会社TRUNK代表取締役、富山県総合デザインセンターデザインディレクター、富山県近代美術館副館長

これまでに紹介した注目のデザイナー
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JDN
TOKIKO/トキコ 1
TOKIKO/トキコ 2
TOKIKO/トキコ 3
  • TOKIKO/トキコ 1
  • TOKIKO/トキコ 2
  • TOKIKO/トキコ 3

TOKIKO/トキコ　1987

スチールパイプによるアームチェア。
バックレストのパイプを極力細くすることでパイプのしなりをクッションに利用している。バックレストの形状違いで3タイプのシリーズ。

  • W450 D500 H750 SH440
  • 製作：イシマル
  • Photo : 淺川 敏 / Satoshi Asakawa
BELLO/ベロ 1
BELLO/ベロ 2
BELLO/ベロ 3
  • BELLO/ベロ 1
  • BELLO/ベロ 2
  • BELLO/ベロ 3

BELLO/ベロ　1989

スチールパイプと成形合板によるスタッキングチェア。
アーム付きとアームレスのタイプがある。

  • W580 D470 H720 SH440
  • 製作：イシマル
  • Photo : 淺川 敏 / Satoshi Asakawa
井上邸 シューズケース 1
井上邸 シューズケース 2
  • 井上邸 シューズケース 1
  • 井上邸 シューズケース 2

井上邸 シューズケース　1992

「斬新なデザインの靴箱を」というクライアントの要望で実現したシューズボックス。
スチールフレームの構造体にテント地のカバーが付き、ファスナーで開閉する。

  • W2700 D400 H400
  • 製作：美留土
「岩出山町立岩出山中学校」家具 1
「岩出山町立岩出山中学校」家具 2
「岩出山町立岩出山中学校」家具 3
「岩出山町立岩出山中学校」家具 4
「岩出山町立岩出山中学校」家具 5
  • 「岩出山町立岩出山中学校」家具 1
  • 「岩出山町立岩出山中学校」家具 2
  • 「岩出山町立岩出山中学校」家具 3
  • 「岩出山町立岩出山中学校」家具 4
  • 「岩出山町立岩出山中学校」家具 5

「岩出山町立岩出山中学校」家具　1996

宮城県岩出山町立岩出山中学校（設計：山本理顕設計工場）のための家具。教室のベンチやエントランスの下足入れ、ロッカールームのロッカーなど。

  • Photo : 藤塚光政 / Mitsumasa Fujitsuka
埼玉県地場産業活性化対策事業・ユニバーサルデザイン家具企画開発「Free Livingな家具たち」 1
埼玉県地場産業活性化対策事業・ユニバーサルデザイン家具企画開発「Free Livingな家具たち」 2
埼玉県地場産業活性化対策事業・ユニバーサルデザイン家具企画開発「Free Livingな家具たち」 3
埼玉県地場産業活性化対策事業・ユニバーサルデザイン家具企画開発「Free Livingな家具たち」 4
  • 埼玉県地場産業活性化対策事業・ユニバーサルデザイン家具企画開発「Free Livingな家具たち」 1
  • 埼玉県地場産業活性化対策事業・ユニバーサルデザイン家具企画開発「Free Livingな家具たち」 2
  • 埼玉県地場産業活性化対策事業・ユニバーサルデザイン家具企画開発「Free Livingな家具たち」 3
  • 埼玉県地場産業活性化対策事業・ユニバーサルデザイン家具企画開発「Free Livingな家具たち」 4

埼玉県地場産業活性化対策事業・ユニバーサルデザイン家具企画開発「Free Livingな家具たち」　1997

ユニバーサルデザインを意識した家具の開発。埼玉県の補助金による埼玉県家具工業組合との共同開発。調査企画から総合ディレクションまで関わり、デザインから小泉誠、五十嵐久枝に参加してもらいそれぞれベッド、収納、アームチェアの3アイテムを開発デザインした。
（※98年にオゾンデザインギャラリーで発表会）

寿司屋「窪田」 1
寿司屋「窪田」 2
寿司屋「窪田」 3
寿司屋「窪田」 4
  • 寿司屋「窪田」 1
  • 寿司屋「窪田」 2
  • 寿司屋「窪田」 3
  • 寿司屋「窪田」 4

寿司屋「窪田」　1991

新橋に作った高級寿司割烹の店。
裏通りの民家を改装して、伝統的な和の材料を使いながら従来のいわいる和風ではなく、現代における数寄屋的空間を表現できないか、ということを意識した空間。

  • Photo : 淺川 敏 / Satoshi Asakawa
しぶや黒田陶苑 1
しぶや黒田陶苑 2
  • しぶや黒田陶苑 1
  • しぶや黒田陶苑 2

しぶや黒田陶苑　1999

伝統のある陶芸専門店のショーウインドウと小さな商談室のデザイン。
店が商業ビルの奥まった場所にあり目立たないためビルの入り口付近に歴史ある店舗にふさわしい顔をローコストで作ることを要請された。

  • 施工：美留土、イシマル
  • Photo : 淺川 敏 / Satoshi Asakawa
骨董品店「井上・オリエンタルアート山形」 1
骨董品店「井上・オリエンタルアート山形」 2
骨董品店「井上・オリエンタルアート山形」 3
骨董品店「井上・オリエンタルアート山形」 4
  • 骨董品店「井上・オリエンタルアート山形」 1
  • 骨董品店「井上・オリエンタルアート山形」 2
  • 骨董品店「井上・オリエンタルアート山形」 3
  • 骨董品店「井上・オリエンタルアート山形」 4

骨董品店「井上・オリエンタルアート山形」　2000

東洋古美術品を扱う店舗の山形支店。
非常に予算が限られていたため、通常の仕上材ではなく下地材や現場で使用する工業部材などを使用し職方も限定することでローコストでありながら新しい和の空間を目指した。

  • 施工：山新建装
  • Photo : ナカサ＆パートナーズ / Nacasa & Partners inc
駒澤女子大学・Product Design Studio 1
駒澤女子大学・Product Design Studio 2
駒澤女子大学・Product Design Studio 3
駒澤女子大学・Product Design Studio 4
駒澤女子大学・Product Design Studio 5
駒澤女子大学・Product Design Studio 6
  • 駒澤女子大学・Product Design Studio 1
  • 駒澤女子大学・Product Design Studio 2
  • 駒澤女子大学・Product Design Studio 3
  • 駒澤女子大学・Product Design Studio 4
  • 駒澤女子大学・Product Design Studio 5
  • 駒澤女子大学・Product Design Studio 6

駒澤女子大学・Product Design Studio　2002

駒沢女子大学で新設された空間造形学科のためのプロダクトデザイン教室。
Mac roomと同時期にデザイン。特にこの教室は1Ｆの外部に面し最も学内で学生が通過する場所にあるため、Mac room同様ローコストでありながら、より新学科の象徴となるようなデザイン性を求められた。教室のファサードとなる廊下との間仕切りに透過性を持たせることで教室内での活動を外部へ情報として伝えることで、学内の雰囲気を活性化させ、家具は北米産の構造用合板を使用することでコストを抑えながらここでの使用状況に見合ったオリジナルのデスクを作っている。
家具はすべて可動及びスタッキングでき、また天板もリバーシブルなので様々な使用に合わせてレイアウトを変更できるようになっている。

  • 施工：紀伊國屋書店＋三楽建設＋内田洋行＋ニシザキ工芸
駒澤女子大学・MAC Room 1
駒澤女子大学・MAC Room 2
駒澤女子大学・MAC Room 3
駒澤女子大学・MAC Room 4
  • 駒澤女子大学・MAC Room 1
  • 駒澤女子大学・MAC Room 2
  • 駒澤女子大学・MAC Room 3
  • 駒澤女子大学・MAC Room 4

駒澤女子大学・MAC Room　2002

駒沢女子大学の新設学科のためのコンピュータ教室。
ローコストでありながら、新学科のための象徴となるようなデザイン性を求められた。
教室のファサードとなる廊下間仕切りはアクリルとパンチングメタルを組み合わせて使用することで内部には外の情報を伝えず、教室内からは内部の光と学生の活動を外部へ情報として伝える一種のメディア装置となるべくデザインしている。家具は北米産の構造用合板を使用することでコストを抑えながらここでの使用状況に見合ったオリジナルのコンピュータデスクを作っている。

  • 施工：紀伊國屋書店＋三楽建設＋内田洋行＋ニシザキ工芸
百の五寸展 1
百の五寸展 2
百の五寸展 3
  • 百の五寸展 1
  • 百の五寸展 2
  • 百の五寸展 3

百の五寸展　2002

旧態然とした骨董業界に新風を起こそうと奮闘するクライアントのための展示会デザイン。
クライアントが10数年掛けて収集した五寸皿が約100枚となり、展示会においてそれらの斬新な見せ方の提案を求められた。
今回は個々の皿の違いが際だつようエアプレッサーを使い、皿が均等に壁面に浮かんでいるように見せている。