第25回村澤一晃(デザイナー)
[桐山登士樹の推薦文]
村澤さんは突然半ズボンのいでたちで私の前に現われた。もう数年前になろうか、その衝撃的な出会いがいまでも印象的だ。一見規則だらけの組織を最も嫌う自由人のように見えるが、その実とても研究熱心なデザイナーである。口からでる言葉は、デザイン言語より取り巻くシステム変換への思いが多い。この2月は、村澤さんにとって勝負の月である。建築外壁材を使用した家具の発表、徳島県宮崎椅子製作所から発表される新作、東京ビックサイトで開催されるギフトショーで発表される木製小物・ステーショナリーなど、得意なプロダクツが発表される。この分野の注目度は高いが、長らく閉鎖された分野である。村澤さん世代が、改革の旗手として新たな岩盤を築いて欲しい。

村澤一晃 / Kazuteru Murasawa
KAZUTERU MURASAWA DESIGN
千葉県習志野市藤崎6-16-4-205
Tel & Fax: 047-478-7863
1965年東京生まれ。
専門学校インテリアセンタースクール(現、ICSカレッジオブアーツ)卒業。
垂見健三デザイン事務所を経て、89年イタリアに留学。
90年よりセルジオ・カラトローニ デザイン建築事務所(ミラノ)に勤務。
家具デザイン・インテリアデザイン・展示会会場構成を中心に担当する。
94年、ムラサワデザイン開設。
ICSカレッジオブアーツ非常勤講師。
[主な活動]
- 1996年:静岡家具メッセにて「ムラ咲」シリーズ発表
- 1996年:デザインユニット「Influenza」に参加。“感じるデザイン展”企画・出展
- 1997年:第3回スツール展(リビングデザインセンターOZONE)出展
- 1998年:朝日新聞社主催「暮らしの中の木の椅子展公募展」入選(2作品)
- 1998年:「スーパースイッチ展」出展・会場構成計画
- 1998年:第1回いすコレ(女性のためのいすコレクション)出展
- 1998年:ソファ「BARCA」シリーズ発表
- 1998年:国際福祉機器展にて「SALONE UNIVERSAL」シリーズ発表
- 1998年:第4回スツール展(リビングデザインセンターOZONE)出展
- 1998年:東京国際家具見本市にてシステムシェルフ「GAKU」「DAN」発表
- 1999年:システムシェルフ「GAKU」リビングデザインプロダクト1999受賞
- 1999年:第2回いすコレ(子供のためのいすコレクション)出展
- 1999年:東京国際家具見本市にて「PITTORE」シリーズ発表
- 2000年:ソファ「SIESTA」シリーズ発表
- 2000年:SHOP5151にて「GIUNTA」「HARU」「COSI COSI」「MASA」発表
- 2000年:東京国際家具見本市にて漆家具「みなずき」シリーズ発表
[執筆]
- 雑誌 ニューファニチャー(ファニチャー出版)
- 1991年8月号~1992年8月号 連載記事「イタリア断面図」
- 雑誌 AXIS(アクシスパブリッシング)
- 1997年8月号 特集「ミラノサローネに見る、イタリアデザインの現在。」
- 1998年8月号 World News「イタリアデザインの多様性はどこへ」
- 雑誌 gap(ギャップ出版)
- 1998年9月号 特集INSIDE-OUT「建築の外観・人の外見~千葉県打瀬小学校」
- 雑誌 confort(建築資料研究社)
- 1999年12月号(No.39)~ 「全国家具産地探訪」連載中
[展示会予定] ── 2001年2月の予定
「Approach from a material」展
日時:2月5日~11日 17:00~20:00
場所:D-net cafe !? 1255
東京都武蔵野市吉祥寺本町 2-10-7 小野ビル2階
Tel:0422-228-1255
建築外装材を使用した家具デザインワークショップの作品発表
「木になる徳島」東京展
日時:2月13日~15日 10:00~18:00
場所:東京タワーボウリングセンター展示会場
東京都区芝公園 4-4-13
新作の椅子2点を発表
「東京インターナショナルギフトショー」春2001
日時:2月21日~23日 10:00~18:00(最終日は17時まで)
場所:東京ビックサイト 東4042ブース(東4号館の端の列)
※業界関係者向けイベントの為入場申込が必要 http://www.giftshow.co.jp/
テーブル工房 kiki と開発した木製小物・ステーショナリーを発表