桐山登士樹が選ぶ 注目のデザイナー

第24回梅田弘樹(デザイナー)

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[桐山登士樹の推薦文]

21世紀最初に紹介する梅田弘樹さんは、現在ヘルシンキをベースにデザイン活動を行なっている。梅田さんにお会いした経緯は、梅田さんが元在籍していたキヤノン時代の同僚・石橋さんからの紹介であった。何故クラフトの世界に目覚めたのか、何故ヘルシンキだったのか、即座にいくつかの質問をしてみたが、作品を見ているうちに愚問であることに気が付いた。私達の生活にいちばん欠けている「生活を楽しむ」というあたりまえの行為がベースとなってデザインされていることを確認したからだ。今後、ワールドワイドなマーケットを対象に販売を考えるならば、次の点に考慮したほうが良いとアドバイスを贈った。まず、東京のように空間的な制約の多い場所での用途に関して、特殊な流通の問題、メディアとプロモーションの活用等である。過度な情報が行き交う時代とはいえ、北欧での販売には何ら問題のない点ばかりである。
私達のステージが人間らしいゆとりを取り戻し、空間(場)をベースにした豊かな世紀であって欲しいという願いと、北欧の地でデザインを行なう梅田さんの生き方とが一瞬クロスオーバーした。


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梅田弘樹

梅田弘樹 / Hiroki Umeda

連絡先:
studio UME
Kylanevantie 2 A 2
00320 Helsinki, Finland
tel/fax: +358-9-4547261
mobile: +358-40-7546027
e-mail: umedahiroki@hotmail.com

[プロフィール]

梅田弘樹
1966年生まれ

  • 1989 千葉大学工学部工業意匠学科卒
  • 1991 同大学院修了
  • 1991-97 キヤノン株式会社 デザインセンター勤務
  • 1998-2000 ヘルシンキ芸術デザイン大学
  • 2000 studio UME設立(ヘルシンキ)

[展覧会、賞等]

  • 1994 ライティングオブジェコンペ94岐阜 入選(照明)
  • 1995 グッドデザイン賞、日本(複写機)
  •  iF賞、ドイツ(複写機)
  • 1996 日本クラフト展 入選(花器)
  • 1998 "Shelters"展、INTO Galleria、ヘルシンキ(照明)
  •  国際ジュエリー展 "Narratives"、Museum of Art & Design、 ヘルシンキ(ジュエリー)
  • 1999 "Accident"展、Lautatalo、ヘルシンキ(インスタレーション)
  • 2000 European Lighting Design Competition(主催:European Commission、 展示:ミラノサローネ)入選(照明)
  •  "think 2000"展、Ateneum、National Museum of Art、ヘルシンキ(テーブルウェア) 

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